いや~ご本人には失礼な話ですが、ピエール瀧がこんなに「カッコいい~‼」と思えるとは…。
なんで主演がピエール瀧なんだ?なんて、放送前に思ってしまった自分を恥じております。
このドラマ、中身の濃さでは現在放送中の連ドラの中ではピカイチ!
優れた作品です。
NHK 土曜22時
「64」第3話
主演…ピエール瀧
脚本…大森寿美男
演出…増田靜雄
今回は広報官としての立場と、元刑事としての心情の狭間でさいなまれながら、
あくまでも広報官の仕事を真摯に全うしようとする三上(ピエール瀧)の奮闘ぶりが描かれました。
かつて昭和64年に起きた誘拐殺人事件、通称「ロクヨン 」
実は警察の失態で犯人を逃したのですが、それは隠蔽されていて…
その遺族のもとへ、警察庁長官が視察にやってくることになり、
遺族の説得は何とかなったものの、警察関係者の家族が老人を轢き殺した事故で加害者を匿名にしたことで、記者クラブは長官取材をボイコット。
広報官としては、何とかそのボイコットを解除しなければなりません。
しかし、実は長官視察には、その際に県警本部の刑事部長を本庁からのキャリアにすることを発表するという裏コンセプトがあり、
それを察知したノンキャリのトップである刑事部長(中原丈雄)は、三上に記者クラブとはもめ続けてボイコットさせろと言われてしまいます。
板挟みになる三上は、「キャリアにも刑事部にも、好きにはさせない…」と部下たちに見得をきり、記者クラブと談判に及びます。
この時のピエール瀧、カッコ良かったです。
匿名をやめ、記者たちに加害者の名を明かし、被害者がどんな人だったかを細々と説明します。
ごねていた記者たちが聞き入ってしまうそのシーンには感動しました。
いろいろな人間の思惑が交錯する骨太な人間ドラマを堪能しました。
今回の評価は…