心にフタをした咲人…「アルジャーノンに花束を」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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この記事は15日放送の第6話と22日放送の第7話とまとめての記事になります。





第5話のラストで遥香(栗山千明)が蜂須賀(石丸幹二)とキスをしているのを見てしまった咲人(山下智久)は、




そのあと咲人を抱きしめてくれた梨央(谷村美月)と一夜を共にしてしまいます。




そんな目まぐるしい境遇の変化の中、咲人の知能は著しく向上し、言動が別人のようになっていきます。




TBS  22時
「アルジャーノンに花束を」第6、7話

主演…山下智久
脚本監修…野島伸司
脚本…池田奈津子
演出…酒井聖博(6)、松田礼人(7)




理性で心にフタをすることにした咲人は、これまで自分に優しくしてくれた人々に辛辣な言葉をぶつけていきます。




一夜を共にした梨央には、恋愛感情は全くない…拒絶するし、




柳川(窪田正孝)や檜山(工藤阿須加)には、自分が知能の低い哀れなヤツだから優しくして、優越感に浸っていたんだろう…





…と、ズケズケ話し、それは遥香や竹部(萩原聖人)にまで及んでいきます。




あんなに優しくしてもらったのに、蜂須賀の言いなりになってしまう咲人は、




これまで咲人を応援していた視聴者まで冷たく突き放すような変貌ぶりを見せるのです。





また演じているのが本来クールビューティーな山下智久だけに、残酷なんですよね、その変貌ぶりが。




誰なんだ、お前…と言われ、サイボーグのように無表情でいるさまは、山下智久ならではの怖さでしょう。





脚本監修の野島伸司はまさにここが描きたかったのか…と、思ってしまうほどです。





蜂須賀のマッドサイエンティストぶりもエスカレートする一方で、咲人を死んだ息子の代わりにしようとする歪んだ愛情。





金を出させるだけ出させて、試験薬は梨央には効かないと後バラシする卑劣さ。





石丸幹二が不気味な光を放って演じています。




結局、咲人は蜂須賀が遥香を好きでもなく、計略でキスしたのを知ってしまい、蜂須賀に一泡吹かせて手元を去るのですが、





これから先は副作用とかツラいことばかりが待っているようで、どうも見ていてしんどいでしょうね。





梨央の病気をどうにもしてあげられずに、悔し泣きする檜山に一番心打たれました。




山下、栗山、谷村、工藤、窪田ら若手がいずれも競うようにいい演技を見せ、見応えがあります。





第6話、第7話共に評価は…4