友情の話だったってこと?「アルジャーノンに花束を」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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う~~ん、どうも納得しづらい最終回でしたね。





ファンタジーだからって…自分に言い聞かせて見てはいたんですけど…






TBS  22時
「アルジャーノンに花束を」最終回

主演…山下智久
脚本…池田奈津子
脚本監修…野島伸司
演出…吉田健





最終回で私めの一番の不満は、咲人(山下智久)と遥香(栗山千明)、檜山(工藤阿須加)と梨央(谷村美月)、柳川(窪田正孝)と舞(大政絢)という3組のペアの幕引きでした。





私めには遥香の思いが最後までピンと来ませんでした。遥香は賢くなった咲人が好きなだけだったってことなんですか?




蜂須賀(石丸幹二)への思いはどうなったんですか?





そこがどうも曖昧なので退行したら会わないと言われる切なさや、退行した咲人とすれ違っても気づかれない辛さが胸に迫らないのです。





また、3組の中で一番私めが肩入れしていた檜山と梨央は、生きてる世界が違うからって単純な理由でバイバイ…





そりゃ無いんじゃないの?そんな最初から分かっていたことで諦められるの?





随分雑な扱いなのには正直ガッカリしました。




柳川と舞だって好きなら別に二人は付き合ってもいいんじゃない?としか思えなかったし…。





結局、麗しくもファンタジックな友情の物語で終わらせたかったからに他ならないんですよね。






どうも、そのあたりは野島伸司のご意向なんでしょうけどね。






強引にキレイごとにしたのには抵抗を感じました。






あと、梨央を救えないと分かっていながら金を貰って研究していた蜂須賀の罪が、結局償いきれてないようにも思えたのにも違和感がありました。





天才なら何をやってても結局許されるの?と引っ掛かりを感じたのです。





あと、これは山下智久ファンには怒られるかもしれませんが、





まだ頭がしっかりしている咲人が退行した後に読んでもらうよう書く咲人の文字が、





もう退行してしまったように子どもっぽい稚拙な文字なのは興ざめでした。





あれは何とかなりませんでしたかね。






今回の評価は…3






このドラマ、主演の山下智久はじめ若手の演技はそれぞれ良かったです。





山下智久は咲人の変化をきちんと演じ、野島伸司の望むファンタジーの世界の住人になってましたし、





工藤のストレートさ、窪田のしなやかさ、は好対照でいいコンビでした。





あと、竹部を演じた萩原聖人の大人な言動も作品をぐっと引き締めていたのを評価しておきます。





ただ惜しむらくは回数をかせぐために、いろいろ盛り込みすぎたのが、





作品の内容的に首を絞めることになったようではあります。