フジテレビ 月曜21時
「ようこそ、わが家へ」最終回
主演…相葉雅紀
脚本…黒岩勉
演出…中江功
まず一番の不満は散々引っ張ってきた太一(寺尾聰)＆水沢(山口紗弥加)vs.真瀬(竹中直人)の最終決着。
不正な金の流れのしっぽをようやくつかんで、真瀬を追いつめ、今までのことを西沢に対して詫びさせたわけですが…
社長室で地味に詫びさせるのではなく、今まで真瀬がいつもやっていた裏返しで、
社員一同が見守る前で頭を下げさせるという屈辱を与えて欲しかったです。
引き止められても西沢に総務部長を譲り、自分にとって最高の部下だったと褒める展開はまぁ良かったですが…。
いずれにしても竹中直人の悪役ぶり、寺尾聰の辛抱ぶり、山口紗弥加の気迫、近藤芳正の事なかれぶり、4者の演技の質の高さで太一の会社の部分は最後まで見ごたえがありました。
変にもったいぶる割りに大したことない…というのを繰り返してきたドラマでしたが、
珪子(南果歩)と八木(高田純次)の密会はどうせ頼みごとくらいと分かってましたが、
ニット帽の男と明日香(沢尻エリカ)の関係は予測がつかず、そちらの謎解きは楽しみにしていたのに、
大した関係ではなくてガッカリでした。
市川猿之助のニット帽の男の卑劣ぶりは見ごたえありましたけどね。
ただ相葉雅紀はニット帽の男とのやりとりで興奮ぎみに話すと滑舌が怪しくなるのがちょっと残念ではありました。
いろいろガッカリした末にまたもったいぶったあのラストも、よくある終わり方でガッカリのだめ押しをしてくれました。
結局、最終回で良かったのは就職の最終面接で七菜(有村架純)が家族について語る長ゼリフでした。
今回の評価は…
総評としては、回数をかせぐための引っ張りすぎが残念な要素を増やしてしまうところが多々ありました。
相葉雅紀は頼りない長男がしっかりしていくさまを演じて、自身のキャラクターにも近く失点は少なかったです。