脚本家によって違いが…「刑事7人」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、第1話と第3話の脚本が大石哲也、第2話と今回の第4話が八津弘幸。2人で交互に書いているようなのですが、





これまで「金田一少年の事件簿」シリーズなど数多くの脚本を書いてきたこの道20年のベテランである大石の脚本は、割と手堅く無難で面白味がなく、





一方、ドラマ脚本を聞き始めて8年の八津は「半沢直樹」で一躍名を上げ、その後も「ルーズヴェルト・ゲーム」や「流星ワゴン」を書き、今勢いのある脚本家だけに、刑事ドラマでも自分なりに面白く書こうという意欲が感じられて、おのずとその方が面白く見られ、2人の脚本家で作品の出来の違いが出てしまっています。







テレビ朝日 水曜21時

「刑事7人」 第4話


主演…東山紀之

脚本…八津弘幸

演出…長谷川康






ありきたりの展開にしないようにしようという工夫と、7人のキャラをそれぞれシーンの中で立たせようという目配りが今回は感じられました。






もちろん、ストーリーにひねりがあって目の肥えた刑事ドラマファンを満足させるのも大変ですが、このドラマの独自性はどこになるかといえば、タイトルの通り、7人が個性的であるところにあるわけで…






今回では鑑識の山下(片岡愛之助)のもったいぶった物言いや行動、片桐係長(吉田鋼太郎)の文句ったれぶりや、本当に悪いヤツへの威嚇といったあたりに特徴をうまく出していました。






ただやはり、主人公の天樹(東山紀之)をどう変わり者に見せるかの工夫はまだ足りていなくて、そこがあっさりしているのが、このドラマが依然としてストーリーの出来はいいのに薄味な原因でしょう。






もっと遠慮せず東山紀之にいろいろやらせてしまっていいと思うんですがね。







今回の評価は…4