また脚本家が変わったので…「刑事7人」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマ、これまで奇数回を大石哲也、偶数回を八津弘幸が脚本を担当をしてきて、





回によってキャラクターの描き方や事件解決の組み立て方がまちまちで、




連ドラならではの面白みに欠けるのがネックでしたが、





今回はまた新たな脚本家になり…





テレビ朝日  水曜21時
「刑事7人」第6話

主演…東山紀之
脚本…真野勝成
演出…長谷川康




今回新たに脚本を書いた真野勝成はTBSの脚本家コンクールに入賞し、その後「新参者」を書いた人。最近は「相棒」も何話か書いているようです。





既に二人の脚本家が書いているあとに、乗り込むだけに、





このドラマの大事な要素である「時間にこだわる」と「7人の個性を立たせる」を忠実に守った上で、





他の二人とは違った独自のものを書いてやろう…という強い意欲を感じさせる作品でした。






犯人探しに重きをおかず、犯人が何を企んでいるのかを探りつつ、犯行を未然に防ごうと係長(吉田鋼太郎)以下6人が躍起になる。







その緊迫感で盛り上げる…という趣向でした。同じキャラクターを扱うにも脚本家によってこんなに変わるのかという良い例でした。





筆の勢いは感じたものの粗がないわけではなく、環(倉科カナ)と沙村(高嶋政宏)が元判事の家に妻子の安否を探りに行くのに、





勝手に環が推理して寄り道するとか、筋運びに必要な時間かせぎにしか見えず、そんなこと普通はしないだろう?とか、





道が渋滞してても、何も天樹(東山紀之)まで自転車で向かわなくても…とか気になるところはありました。





しかし、犯人と同じ妻子を失っている天樹の思い、阻止できず犯人を死なせてしまった苦さが伝わり、良い回だったと思います。





今回は係長らしい活躍ができて、吉田鋼太郎もいつになく気合いの入った演技をしてましたし…。





鈴木浩介のブツブツぼやきや、片岡愛之助の一言多い自信家ぶり、そして倉科カナのSキャラぶり。





これまでの回を踏襲しつつ際立たせる努力も随所に見られて、脚本家の目配りをしっかりと感じさせました。




今回の評価は…4