ついに、ついにピョン吉(声=満島ひかり)がTシャツから剥がれてしまい、姿は見えなくなってしまいました。
ピョン吉の剥がれたTシャツを着ているひろし(松山ケンイチ)の姿が切なかったですね。
日本テレビ 土曜21時
「ど根性ガエル」第9話
主演…松山ケンイチ
脚本…岡田恵和
演出…鈴木勇馬
残り少なくなってきたピョン吉との時間の中で、何とかピョン吉を喜ばせてやりたいと、
ひろしはこれまでゴリライモ(新井浩文)に負け続けてきた福男の一番札ゲットを、ピョン吉の助力無しでやりとげようと努力します。
さらに、ゴリライモのパン工場で新商品のアイデア募集でピョン吉パンを出し、それが採用され、祭りの日にピョン吉にはサプライズで売り出すことにします。
相変わらず人前では強がってワルぶってヘソ曲がりなひろしですが、
内心はピョン吉と別れるツラさや哀しさでたまらないのでした。
校長(でんでん)がピョン吉を着ているとは知らず、ひろしは校長と京子ちゃんのおばあちゃん(白石加代子)の前で、素直な気持ちを吐露します。
ピョン吉へのひろしの思いがギュっと凝縮されたこのセリフは、いかにもひろしらしい口調による名ゼリフで、ピョン吉が号泣するのも納得の心打つものでした。
松山ケンイチのサラッとした口調の中に感じさせる熱い情愛は、ストレートに響いてきました。
そして努力の甲斐あってひろしは一番札をゲット!
その夜、ひろしの寝姿を見ながら喜びをかみしめるピョン吉。
すると、ピョン吉がTシャツから剥がれ始め…、いつもはど根性でこらえるのに、それもままならず…
見ていてツラいシーンでした。
あ~~剥がれる~~と。
そして、エンディングロールの映像さながらのひろしのピョン吉を探しさまようシーンへ…。
ここも切なかったですが、ピョン吉パンでピョン吉を喜ばせようとしたお祭りの場に
ピョン吉のいないTシャツで現れたひろしに、事態を悟りながら優しく見守り、哀しみを共有する町の人たちにも感動しました。
人前でメソメソしたくないひろしは空元気で神輿をかつぎます。
ついに来るべき日が来た哀しみをこういう風に表現するセンスに改めて感心しました。
最終回、ピョン吉はどんな形で現れるんでしょうか?
今回の評価は…