このキャストで、NHKで、全5話くらいで、脚本は福田靖あたりで、視聴率を気にせず思いきり硬派にして、サンライズ物産の危機管理に絞ってやったら…
傑作になっていたかも…?なんて妄想にかられながら、むなしく最終回を見た私めでした。
フジテレビ 水曜22時
「リスクの神様」最終回
主演…堤真一
脚本…橋本裕志
演出…石川淳一
私め、このドラマを今クールの期待度No.1にしたんですよね。
確かに序盤はいい感じで、大人のドラマという風格さえあったのですが、
途中からサンライズ物産と関係の薄い企業にまで首を突っ込ませて、無理やり1話完結にでっち上げている回が増えていきました。
そして、1話完結の中に情報を詰め込むため、説明ゼリフが多くなり、
ちょっと聞きもらすと話についていけなくなる面倒くさいドラマになっていったんです。
たださえ、硬質で暗いトーンの映像に、難解なセリフの洪水。そりゃあ視聴率が下がっていったのも分かります。
危機対策室のメンバーの群像劇で、それぞれがエキスパートぶりを発揮し、トラブル処理に奔走するさまを見せるだけで十分面白かったはずです。
それだけのキャストを集めていたんですから。
社長と専務の対立はまだしも、西行寺(堤真一)の父親の過去話は必要だったんでしょうか?
そんなに引っ張りにはなってなかったです。むしろ、その分の尺をそれぞれの回のエピソードに使ったらいいのに…と思いました。
脚本どおりにしっかりプロの演技をみせたキャストの皆さんに敬意を表します。
今回の評価は…