あまり泣けなかった…「表参道高校合唱部!」最終回 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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やっと最終回。引っ張りに引っ張った真琴(芳根京子)の両親、雄司(川平慈英)と美奈代(堀内敬子)が思い出の曲「愛の歌」でまた仲良くなるという…のが描かれました。





引っ張りすぎたせいか、あまり雄司にも美奈代にも共感を持てなかったせいか、ドラマが盛り上げた割には、私めはあまり泣けませんでした。





TBS  金曜22時
「表参道高校合唱部!」最終回

主演…芳根京子
脚本…櫻井剛
演出…石井康晴




前回、前々回と脚本を書かなかった櫻井剛が時間をかけて仕上げてきた?脚本だけに、最終回はこのドラマの強みである「歌のチカラが人を変える」というテーマが明確に打ち出された良い最終回でした。





見終わっても頭の中から♪めぐりめぐりめぐるめぐる~愛~愛~という歌詞とメロディーがしばらく離れないほどでした。





いい歌ですよね。城田優演じる有明が口ずさんだバージョンも良かったし、中島美嘉の歌う挿入歌バージョンも良いし、





満を持して川平慈英が歌い出した時はちょっと鳥肌ものでした。どうせならキスなんていいからもっと堀内敬子とたっぷりデュエットをしてもらいたかったです。






ついでに城田優と神田沙也加のデュエットも聞きたかったし、高畑淳子も加わって大合唱になるぐらいやって欲しかったくらいです。






歌がうまい人ばかりのキャスティングを最大限に活かしても良かったのに…と思いました。





校長から聞いた雄司が「愛の歌」完成させるまでのエピソードを、真琴たち合唱部メンバーによる再現と、実際の回想シーンを交錯させながら描きましたが、






そのさじ加減がうまくできていました。
合唱部のメンバーの再現ばかりだと茶番になりかねないところを、巧みに回想を混ぜこんでいましたね。





特に雄司の学生時代を演じた千葉一磨という人は、顔や雰囲気が川平慈英に似ていてその一途さがよく伝わる好演でした。




あと、相葉部長(泉澤祐希)が、美奈代の父親役を再現で演じる時に、平泉成の真似をしているのが、ちょっとツボでした(笑)。




廃校寸前だった学校も存続が決まり、合唱部のメンバーも増え、快人(志尊淳)と真琴もカップルになり、万事めでたしめでたしの最終回でした。






今回の評価は…4





「あまちゃん」にも通じるヒロインのピュアな一途さがドラマ全体の雰囲気を作る、見ていて気持ちのいい学園ドラマでした。




まだ無名ながら頑張った芳根京子の今後の活躍に期待したいです。




一番泣けたのは高畑淳子の校長夫婦のエピソードでしたが、合唱曲の選曲も良く、今クールの中では不満の少ないドラマだったと思います。





ただ惜しむらくは脚本の櫻井剛に、大変でも最終回まで一人で書いて欲しかったです。