続いては最優秀主演男優賞の発表です。
こちらは主演女優とは違って、むしろ6人もノミネートしています。
まずは…
「リスクの神様」
堤真一
ドラマの視聴率はAKIRA主演の「HEAT」に近いほど惨憺たる数字でしたが、堤真一の名誉のためにもきちんと評価し、ノミネートしておきたいと思います。
清濁あわせのみ危機管理するエキスパートのプロフェッショナルぶりを淡々と演じて、得体の知れない奥深さを感じさせました。
「民王」
遠藤憲一、菅田将暉
これまでにも入れ替わりのドラマはいろいろありましたが、二人のキャラクターの振り幅が広さでいったらかなりのもので、
本来のキャラクターでない方を演じる時のおかしさは二人ともお見事でした。
「ど根性ガエル」
松山ケンイチ
大人になってもダメ人間のひろしのダメっぷりをつっこんで演じ、
それで離れた視聴者もいたでしょうが、最後までぶれずにへそ曲がりで根は優しい男をダイナミックに演じきりました。
やはり魅力的な役者でもっともっとこの人のいろんな役を見たいと思わされました。
「ナポレオンの村」
唐沢寿明
ドラマの主演者はいわゆる座長的な存在で、出演者全員の雰囲気作りも、その人にかかっている…ということを改めて考えさせてくれました。
作品の内容には不満がありましたが、主人公のカリスマ性を魅力的に演じていました。
最終回の記事にも書きましたが、唐沢は作品に恵まれないのが残念でなりません。
今回は適役だっただけに、脚本の力量不足が恨まれます。
最後に…
「デスノート」
窪田正孝
今クールの主演男優の中では敢闘賞ものの熱演でした。普通の大学生が殺人鬼に変容していくさまを迫力の演技で見せてくれました。
まだまだ伸びしろのある人ですから、今後も主演していって新たな面も見せて欲しいてす。
以上6人の中で最優秀主演男優賞に選んだのは…
「民王」
遠藤憲一、菅田将暉
なんと言っても今クールはこの二人でしょう。
遠藤憲一の草食男子ぶりと、菅田将暉の豪傑ぶり。という見た目とのアンバランスさを回を重ねてナチュラルにしていった二人の演技力に敬服します。
特に菅田将暉は手練れの先輩たちの中で、萎縮せず互角に渡り合ったのはあっぱれでした。
窪田正孝にしろ、菅田将暉にしろ若手の躍進ぶりは頼もしい限りです。
主演という責任を負い、そのプレッシャーの中で歯をくいしばって頑張るとまた役者として飛躍的に進化しますから、次が楽しみです。