2015年夏クール、最終回まで私めが見続けた作品は全部で12本。
その12本を毎回記事の最後につけている5点評価の平均値でランキングし、その1位を最優秀作品賞としたいと思います。
下位から紹介していきます。
最下位の12位は…
12位
福士蒼汰主演
「恋仲」
→2.89
唯一、2ポイント台だった作品。途中リタイアしても良かったんですが…ズルズルと見てしまいました。
月9史上、作品の質の低さではワーストに近いものだったと思います。
オリジナリティの無さ、人物描写の浅さ、脚本・演出・キャストいずれもまだまだこれからの人が作ってしまった…という感じの作品でした。
11位と10位は同ポイントでした…
10位
武井咲主演
「エイジハラスメント」
→3.00
こちらも何度リタイアしようかと思ったか分かりませんが、ついつい最後まで見てしまいました。
決定的につまらないわけではない…ってところがあり、4点の評価もなければ2点の評価もない…初回から一貫して3点評価の作品でした。
10位タイ
唐沢寿明主演
「ナポレオンの村」
→3.00
期待した作品でしたが、良かったのは神楽村の風景の美しさぐらい。
脚本がどうにも雑でリアリティに欠けるので、毎回感動に至らず残念でした。
キャストは主演の唐沢をはじめ、チームワークもよく頑張ってはいたんですがね…
9位
北川景子主演
「探偵の探偵」
→3.09
なんだかスタイリッシュに作ろうという製作スタッフの意図は分かるんですが、話をややこしくややこしくしようとしているばかりで、こちらの感情を揺さぶるものにはなっていませんでした。
ラスト近くに出てきた門脇麦の不気味な存在感でなんとか3.00にはならずに済みました。
8位
西内まりや主演
「ホテルコンシェルジュ」
→3.10
3人の脚本家が交代で書いていましたが、何度も記事に書いたように2つや3つのエピソードを1話に盛り込むので話が散らかって感動に至らず、1つに絞って丁寧に描いて欲しかったです。
ホテルで働く人々の働きぶりにもリアルさが欠けて、絵空事のような回が結構ありました。
7位
窪田正孝主演
「デスノート」
→3.18
当初は映画版とどうしても比較して見てしまい、特に山崎賢人演じるLには不満を感じてしまったのですが…、Lや月の最期のシーンは山崎や主演の窪田の熱演で、4ポイント評価の回もありました。
連ドラにふさわしい作品だったのかそもそも疑問で、スペシャルドラマで良かったのではないかというのが結論です。
6位
杏主演
「花咲舞が黙ってない」
→3.36
シンプルに悪い支店長の不正を暴くという回は良かったんですが、そうでないひねった回は痛快さが足りなかったり、舞の追及が甘かったりして物足りない内容でした。
原作が足りなくなって他の池井戸潤の銀行ものから使ったりしたからでしょうね。
5位
東山紀之主演
「刑事7人」
→3.44
脚本家によって作品の質がコロコロ変わり、作品全体の統一感のないものになってしまいました。
結局、7人のキャラクターが中途半端なままで、主人公にもこれといった特徴が作れないままとなりました。
4位
堤真一主演
「リスクの神様」
→3.50
前半は良かったのですが、次第にテーマが弱くなったり、ややこしくなりすぎたり、作品の質が劣化していき4ポイント評価をできない回が増えていきました。
もっと早い段階からしっかりとメインのストーリーをやれば良かったのに…と残念です。
「刑事7人」と同様にキャストの実力を十分に引き出しきれませんでした。
では、いよいよTOP3の発表です。
ちなみに夏ドラマの期待度ランキングでは、
1位「リスクの神様」 2位「ナポレオンの村」 3位「ど根性ガエル」 でした。
3位
芳根京子主演
「表参道高校合唱部!」
→3.60
期待度ランキングでは15位だった予想外の掘り出しものドラマでした。
無名の女優主演でもこれだけ満足度の高い作品ができる…ということは、ある種の現在の連ドラ事情へのアンチテーゼでもあると思います。
ただ視聴率が低かったのはやむなしでしたが…
2位
松山ケンイチ主演
「ど根性ガエル」
→3.80
期待度ランキングでTOP3にあった中で、唯一期待通りだった作品。
アニメの世界を実写化するにあたってピョン吉をいかに自然に見せるかという難関を、スタッフとキャストの努力で見事にくぐりぬけていました。
アニメをリアルタイムで見てファンだった私めとしてはうれしい限りでした。
そして、1位、つまり夏ドラマアカデミー賞最優秀作品賞は…
遠藤憲一、菅田将暉主演
「民王」
→3.88
今クールは脚本に不満を感じる作品が多かった中で、これぞコメディのお手本と呼ぶべきしっかりした脚本が光っていました。
人物1人1人がイキイキとキャラを立てて書かれていましたが、それを肉付けするように見事に演じていたキャストの好演も図抜けていました。
ただのおふざけではなく、現代日本の政治への風刺も込められているなど、シリアスとコミカルのバランスも絶妙だったと思います。
以上、夏クールは私め自身があまり仕事が立て込まなかったので、リタイアする作品が少なかったですが、残念な作品が多くて、視聴率的にも低調だったのも納得のクールでした。