現代版「白い巨塔」のような秀作…「破裂」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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やはりNHKにはこういう骨太な作品を作って欲しいですね。最近WOWOWにお株を奪われ気味ですが…。






国立大学の付属病院を舞台に野心家の医師がのし上がろうとするも…というところは傑作「白い巨塔」に似ています。





さまざまな思惑の中で翻弄されていく主人公の栄光と挫折…これは面白くなりそうだと初回を見て思いました。
今クールではおすすめの作品になりそうです。






NHK  土曜22時
「破裂」第1話

主演…椎名桔平
脚本…浜田秀哉
演出…本木一博





主人公の香村(椎名桔平)は心臓外科のエリート。心臓を若返らせる画期的な研究で医学史に名を残し病院内でも出世しようと野心満々の男。





動物実験まではうまくいき、あとは人間で治験という段階になり、准教授から教授昇格も目前という状況。





そんな中で治験者となるのが心臓を悪くした国民的俳優の倉木(仲代達矢)。
実は香村は倉木の私生児で父親憎しでここまでのしあがってきたのでした。





このドラマが俄然面白くなったのは香村がひた隠しにするこの親子関係で、





香村は倉木の復活に手を貸すはめになるも、その治療法には副作用があり、いつか心臓が破裂する可能性があると分かる…






この複雑さがドラマに緊張感を与え、どうなってしまうのかと期待感を高めました。





仲代達矢の重厚感、凄いです。
これを見るだけでも価値ありです。





更に話をややこしくすることに、この治療法が心臓を破裂させると知っていながら、





高齢化社会改善のために利用しようとする佐々木(滝藤賢一)という官僚の陰謀がからむのです。






滝藤賢一のちょっとやりすぎの演技が鼻につきますが、ストーリー的にはどうなるかが更に面白いです。






人間くさい医療ドラマ。私めの大好きなジャンルです。
今クールの楽しみができました。






今回の評価は…4