盛り上がりポイントに向けて…「下町ロケット」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このスタッフは「半沢直樹」も「ルーズヴェルトゲーム」も、その回のクライマックスをココと決めたら、そこに向けて盛り上げていくという手法を得意としていて、






今回も佃製作所の技術力を軽視する財前(吉川晃司)に認めさせるところに向け、しっかりと作られていました。





TBS  日曜21時
「下町ロケット」第3話

主演…阿部寛
脚本…八津弘幸
演出…棚澤孝義





佃(阿部寛)は自社が開発したロケットエンジンのバルブの特許を帝国重工に売るか?使用契約を結ぶか?の選択を迫られますが、





どちらでもなく佃製作所が帝国重工から受注し、部品供給するという第3の選択を財前に提示します。






ロケットすべてを自社製品でということに拘りを持つ藤間社長(杉良太郎)の意向をかなえるためにも、何としても部品供給は財前にとって避けたい手段。




上司にはそれを伏せ、佃製作所の弱みを握るよう部下には調べさせます。






一方、佃製作所の内部でも佃の部品供給という考えには異論もあり、技術開発部の若手たちの中には反発する者も…。





そんな逆風がありながらも、交渉に再び訪れた財前に佃製作所の技術力を社員一丸となって見せつけ、






いかに佃のバルブが優れた製品かを財前に認めさせるのでした。




技術者としてのプライドと熱意を決して崩さない佃の姿勢が改めてよく分かる回となりました。




小器用なテクニックを使わない阿部寛の演技はよく適していて、社員が敬愛するさまが自然なものになっています。






今回は財前も実家は町工場で、技術にこだわるあまり父親は社員を大切にせず、傾いていった…という背景も丁寧に描かれ、






だからこそ財前が佃製作所に感服するのが納得のいくものになりました。




神谷弁護士役の恵俊彰もそうですが、年齢を重ねて吉川晃司もこれまであった俺は吉川晃司だぜ!ってオーラが薄れ、





役に自分を溶け込ませていて好助演です。





次回は佃製作所の技術者と帝国重工の技術者の対決。

また盛り上がりそうです。






今回の評価は…4