菜々緒の鬼の形相の凄さ…「サイレーン」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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菜々緒演じる橘カラという女性は単なる「悪女」とか「殺人鬼」とかいうくくりではくくりづらい不思議なキャラクターですね。





その理解不能な感じが不気味さを更に増すことにつながり、菜々緒の好演もあって、これまでのドラマではあまり見たことのない突出したキャラクターになりつつあります。






フジテレビ 火曜22時

「サイレーン~刑事×彼女×完全悪女~」 第3話


主演…松坂桃李

脚本…佐藤嗣麻子

演出…白木啓一郎





カラは猪熊(木村文乃)の正義感に憧れを持っているようで、自分もそれを行なおうとしているようなんですね。






だから初回では連続殺人鬼のドライバー(板尾創路)に近づき成敗したし…今回は少女買春で殺してしまったこともある月本(要潤)を絞殺(?)したようなんです。







ただ月本の時は犯行を見てしまった女性も殺してしまいましたけどね…。

ねじれた正義感で殺人を繰り返す悪意のない悪女、そのブレのない筋の通った感じを菜々緒は清々しいまでに潔く演じていて、強烈な存在感となっています。






これだけ強いキャラの打ち出しだと、要潤も負けじと変態男の危なさ、クレイジーさをたっぷり演じてきて、

二人のからみのシーン、首を絞めるに至るところはスリリングなシーンで引き込まれました。







主演の里見役の松坂桃李も無意味なシャワーシーンをやらされたり、潜入捜査で2人の美女に迫られたり…いろいろやってはいるんですが、いかんせん菜々緒の迫力には遠く及ばず、依然として存在感の薄い主人公になってしまっています。






橘カラをダーティーヒロインにしたドラマの方がいいのかも?とすら思えるほどです。






割を食っている松坂に比べ、里見や猪熊の評価が高いのを妬んで、コスい手段で邪魔をするチビデカ役の北山宏光の方が、ますますウザいキャラになってきていて存在感が際立ち始めました。






里見も何かこれっていう特徴があればいいんですけどね。至って普通なんですよね。そこがネックです。







殺したはずの月本の死体はどこに隠したのか?

カラの最終的な目的はどこにあるのか?






カラと里見の対決色が高まってきたら、このドラマもう少し面白くなるでしょう。

今はまだ菜々緒あってこそのドラマです。






今回の評価は…3