過剰さゆえの浅さ…「下町ロケット」第4話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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まだご覧になっていない方はこのドラマの第5話まで見終わったら、






ぜひ三上博史主演のWOWOW版「下町ロケット」をレンタルで借りて見てください。






今回の記事で私めが言わんとしていることがより明解になると思います。





TBS  日曜21時
「下町ロケット」第4話

主演…阿部寛
脚本…八津弘幸
演出…田中健太






視聴率というのは魔物ですね。
このスタッフは「半沢直樹」で爆発的なヒットをおさめ、味をしめてしまったために、






また同じような視聴率を取りたさに、「半沢直樹」で培った成功の法則をあてはめようとするんですね。





…なので、今回も帝国重工側が、佃製作所は帝国重に部品供給をするに値する会社なのかを調べに来る…というくだりでも、





帝国重工側をやけに敵役で憎々しく描いてしまうんです。
そうすればそいつらをやりこめて弱者の佃側が、偉そうな帝国側に勝つというカタルシスが更に際立つからですね。





技術面を調べる溝口(六角慎司)も、経営面を調べる田村(戸次重幸)も、やたらと偉そうにふるまい、やり返されたら滑稽なまでにアタフタするわけです。






見ていればそれはそれで面白いんですが、過剰に走ったがために、描ききれていない部分もあると思うんですね。





どうしても面白さ優先するあまり人物の内面描写が浅くなっているきらいが全体にあるように思えてなりません。





なので、若手社員の中で、唯一人反発をやめず不良品を混ぜる真野(山崎育三郎)の行動とか、不可解というか幼稚な反抗くらいにしか見えてこない…。






そういう面がどうしても引っ掛かってしまいます。




あと、佃と娘のくだり、要りますか?
なんだ?この娘…としか思えない。
あれでは演じている土屋太鳳が可愛そうです。





次回はロケット編の最終回、素直に感動できるといいのですが…。






今回の評価は…あえて3