冤罪ヒロインの今後の行動が気になる…「逃げる女」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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あまり期待していなかった作品ですが、もしかしたら秀作になるかも?という予感がどうやら本当になりそうに思える初回でした。






演出が鈴木京香の「セカンドバージン」や永作博美と石田ゆり子が入れ替わる「さよなら私」を担当した黒崎博なんですね。

女性の生々しい感情を描くのが上手い演出家だけに、このドラマも女性たちがどう描かれるか俄然興味がわきました。








NHK 土曜22時

「逃げる女」 第1話


主演…水野美紀

脚本…鎌田敏夫

演出…黒崎博






ヒロイン梨江子(水野美紀)は元児童養護施設の職員で、児童殺人の罪を着せられて8年も服役、無実が判明して出所しますが、世間の目は依然として冷たい…という設定。






重苦しい設定で見る方としても、軽い気持ちでは見られない雰囲気を漂わせていますが、引き込まれてしまう張り詰めた緊張感を漂わせている作品です。






事件を担当した佐久間(遠藤憲一)という刑事は罪悪感から、しつこく付きまとい梨江子に罪滅ぼしをしようとするし…


家族はもう家を引き払ってどこかへ越してしまったし…


道で会った殺された少年の叔母(あめくみちこ)には罵倒されるし…


重要なアリバイとなるはずなのに、会ったことを会わなかったと嘘をついた同僚(田畑智子)は、行方をくらましてしまっているし…


と、つらい状況が淡々と積み重ねて描かれていきます…





脚本がベテランの鎌田敏夫だけに、説明過多にならないように抑制のきいた筆運びで、そのへんも作品に深みを与えていて、視聴者を引きつけていきます。





そんな中、男を殺したらしい美緒(仲里依紗)と梨江子は出会います。

殺してない女と殺したらしき女との出会いがこの先、どんな展開を生み出していくのか?






興味が高まるラストでした。

水野美紀の負のオーラ全開の演技もいいし、仲里依紗のつかみどころのないミステリアスな演技も魅力的です。






遠藤憲一の同僚がでんでんと賀来賢人というのもなかなか期待の持てるキャスティングです。

そして、なぜ梨江子をおとしめたのかが謎の田畑智子も…。







初回を見逃した方は金曜の深夜に再放送されますから、ご覧になってみてください。

初回視聴率が2%台と低かったのが残念な作品です。






今回の評価は…4