医者の見立て違いを正す天才病理医…「フラジャイル」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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まだドラマ自体の方向性が定まっていないギクシャクした感じがうかがえました。

病理医といういこれまで医療ドラマでは取り上げてない新奇なテーマだけにそれも無理ないかとは思いましたが、脚本からは方向性がうかがえた気はします。






あとはキャストと演出がそれをふまえて増幅していけるかだと思います。

キャストと演出にはどこか遠慮というか、様子見な感じはうかがえました。








フジテレビ 水曜22時

「フラジャイル」 第1話


主演…長瀬智也

脚本…橋部敦子

演出…石川淳一






医師の診断次第であやうく患者は命を失う可能性もあるわけで、その医師の見立て違いを正す病理医というのは、地味ながら実は重要な役割なんですよね。





今回は2つのエピソードで、あたりさわりのない診断で、きちんと検査もせずスルーしようとする医師たちに、正しい病理を指摘し一泡吹かせるという内容でした。






あくまで治療をするのは臨床医で、患者をどう治療するかは臨床医が決めるため、病理医は低く見られがちの存在なのですが、そんな尊大な医師をこらしめるというのは痛快で、






特に今回の2つめのエピソードなどは、あたりさわりのない肺炎という病名ですませようとして手塚とおる演じる医師をやりこめたのは、手塚とおるが憎々しいだけに面白く見ることができました。






医師たちを前に「俺の言うことが絶対だ!」と見得をきるあたりは毎回おなじみになれば良いかもしれません。

こちらが日本テレビの方ならもっと視聴率を取ったかもしれません。






毎回、イヤな感じの医師が出てきて、やりこめられるパターンになりそうです。







初回を見てちょっとイヤだったのは、長瀬演じる岸の部下になる新米病理医の宮崎(武井咲)を立たせすぎていること。

もっと長瀬の方をしっかりと描くべきで、そのへんにも武井咲への過剰な配慮のようなものを感じました。







変人の岸をうまくコントロールしている臨床検査技師森井役の野村周平が、何か秘めたものがありそうな含みも感じさせつつ、若いながらもクセのある演技で期待感がありました。

この人、着実に成長していますね。







今回の評価は…あえて辛めに3