やっぱり昌幸恐るべし!…「真田丸」第8話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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戦国の乱世というのは権謀術数で人を騙したり殺したりするのが当たり前だった時代、というのを改めて教えてくれた回でした。






いや~、それにしても行き当たりばったりのように見えて、昌幸(草刈正雄)の大大名たちを手玉にとる策略家ぶりは、実に見ていて楽しいものがありますね。






NHK  日曜20時
「真田丸」第8話

主演…堺雅人
脚本…三谷幸喜
演出…田中正




真田家が国衆である信濃国は武田が滅び、信長が死んだ今、北条、上杉、徳川に狙われていて…





どこに付くかで一族の存亡が左右される難しい局面。そんな中で信繁(堺雅人)は昌幸にかつて武田の家臣で今は上杉に従う春日信達(前川泰之)を裏切らせるよう命じられます。





信繁は理詰めで信達を口説こうとして気分を害させ、失敗します。






そんな間に、信濃にまで進軍してきた北条氏直(細田善彦)に昌幸は遅ればせながら参陣し、信達の調略したと嘘をつきます。






しかし、実際は調略はうまくいかず、仕方ないので、昌幸は弟・信尹(栗原英雄)に信達を謀殺させ裏切り者に仕立てあげさせます。






兄に言われるがまま汚れ仕事に手を染める叔父の姿に信繁は自分もそうなるのかとゾッとします。




この信尹役の栗原英雄という人はテレビドラマがこれが初めてらしく、かつて劇団四季にいて退団後も舞台中心に活躍。






その実力を知る三谷幸喜がプロデューサーに推薦したそうです。顔なじみがなく先入観が無い分、やけにこの信尹という人物がリアルに生々しく感じます。






ちなみにもう一人、信繁の側近的な役割の
三十郎役の迫田孝也という人も顔なじみがない人ですが、こちらも舞台や映画中心の人で三谷幸喜推薦のようです。





息子に当主の座を譲りながら、あまり信用しておらず天下人になる野心は旺盛な北条氏政(高嶋政伸)。
関東の覇者の御曹司でプライドばかり高く、大将の器でない氏直。




謙信以来の義を重んじる家風を守り、情にあつい上杉景勝(遠藤憲一)

昌幸の策略のせいで北条が自分の方へ攻めてくるハメになり、昌幸に畏怖を抱く家康(内野聖陽)





4者4様のキャラクターがきちんと描かれていて、それでこそ真田の特異性が鮮やかに浮かびあがりました。





ビビり屋の家康は私めのお気に入りキャラクターですが、これまであまり描かれたことのない氏政を一筋縄ではいかない古だぬきとして演じている高嶋政伸の演技も楽しませてくれています。





今回の評価は…4