そういう意味で今回は練(高良健吾)をめぐって祖父健二(田中岷→正確にはさんずいに民)の話になり、涙腺が緩むシーンがありました。
フジテレビ 月曜21時
「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」第7話
主演…有村架純、高良健吾
脚本…坂元裕二
演出…高野舞
このドラマ、いろいろ気になるシーンが無いわけではないんですが、(今回だとおじいさんが歩道に上がれないシーンとか…)
それを補って余りあるいいシーンがあって、心をわしづかみにされるんです。
それが坂元裕二の凄みだと思いますが、今回だと練がイヤな思い出なのに、祖父の遺品として残していた死んだ時に着ていたパジャマから出てきたレシートを音(有村架純)が読み上げていくシーン。
レシートを一枚一枚、何を買ったかを読んでいき、健二が前向きになろうとしていたことが分かる…というもので、
それによって荒んでいた練の心が、かつての練に戻っていく…
練の空想で、健二が酒を荒れた土地にまく姿で、初めて映像として健二が出てくる…ところが、またうまいところで…
ウルウルしていた涙腺が、決壊してしまいました。
そして、もう1つ、仕事をやめた練が静恵(八千草薫)の家を久しぶりに訪れるシーン。
静恵が練に語りかける言葉の1つ1つが、八千草薫独特の慈愛に満ちた口調で言われるので、
心にしみて、ここでももらい泣きしました。
いや~、「おかしの家」でもそうでしたが、八千草薫、スゴいです。
余人がたどり着けない境地にある女優さんですね。
意外にあっさり練は元に戻りましたが、今度は朝陽(西島隆弘)が変わってしまって、そちらで音は苦労しそうです。
今回の評価は…
