松本潤包囲網の成功…「99.9」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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このドラマは主演の松本潤がいかに弁護士に見えるかがポイントのドラマになる…とヒット予想の記事で書きましたが、






なるほど、無理に従来の弁護士役に松本潤をはめこもうとせず、こんな弁護士がいてもいいんじゃない?という方向へ持って行った…






既に木村拓哉が「HERO」の検事役で成功したことを、こちらでも真似ようということなんだなと察しました。






松本潤の良い面を立てる一方、欠点を補いカバーして魅力的な松本潤なりの弁護士を作りあげる。






そんな松本潤包囲網がしっかりとできた作品だなと感心しました。







常日頃、私めが書いているように役者を活かすも殺すもスタッフの力量次第なんです。それを証明するような作品になりそうです。






TBS  日曜21時
「99.9~刑事専門弁護士~」第1話

主演…松本潤
脚本…宇田学
演出…木村ひさし






このドラマのプロデューサーは「花より男子」をヒットさせた瀬戸口克陽氏。
松本潤とは古い付き合いで、その性格なども熟知している人です。






そのプロデューサーが原作無しのオリジナルで松本潤に弁護士をやらせる…となれば、「花より男子」から年月を経ていろいろ大人になった面もある今の松本潤をどう活かすかに腐心したのでしょう。





…で、バラエティーなどでも見せる松本潤のプロ意識が高いがゆえに細かいところにもこだわり、結構面倒くさい人…って面を、うまく主人公の性格として持ち込みました。





あまりキャラクターを演じ込まなくても、すんなりと演じている感じが、まず良かったかなと思います。






脚本の指定か、演出の味付けか、しきりに耳に手をかざす…とかのちょっとした風変わりなポーズも、深山の変わり者な感じを出すのに成功していました。





同僚の立花(榮倉奈々)や上司の佐田(香川照之)、パラリーガルの明石(片桐仁)、所長の班目(岸部一徳)

それぞれの役者の特性を活かしたキャラクターになっていて、主人公とのからみが各々面白くなっている。





脚本の宇田学は航空管制官たちの群像劇「TOKYOエアポート」という隠れた秀作を書いた人で、






奥田瑛二や青木崇高ら検察側の人間や、マギーや渡辺真起子ら他のパラリーガルも含め、キャラクター紹介の手際が簡潔で鮮やか、今後への期待をさせる見せ方でした。






ま~トリック監修って肩書きで「TRICK」の脚本の蒔田光治がついているほど、スゴいトリックではなかったですけどね。






そんなに毎回無罪になんかできるのか?と危惧しつつ、次回を楽しみにします。






今回の評価は…4