おふざけ封印のクドカン…「ゆとりですがなにか」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今クール、私めの期待度No.1の作品なんですが、長年このブログをお読みいただいている読者の方はご存知と思いますが、






私めが期待度No.1にすると視聴率が悪かったり、中身が?なものになったりしてしまうことがよくあるんです…。






この作品はそもそもクドカンの脚本ですから、視聴率が高いとは思ってなかったんですが、肝心の中身が???なものなので、ちょっと面食らってしまいました。





日本テレビ  日曜22時30分
「ゆとりですがなにか」第1話

主演…岡田将生
脚本…宮藤官九郎
演出…水田伸生





第1話を見終わった当初は「どうしたんだ?クドカン」というタイトルで記事を書こうとしていたんです。






あまりにいつものクドカンらしさが欠けているから…。






ところがコンビニでたまたま立ち読みしたテレビ誌の記事で、クドカンのインタビューを読みわかったのです。
今回はマジメ路線で行こうとしているんだと…。





その記事によると、今回のチーフ演出の水田伸生とクドカンは映画では「舞妓Haaaan‼」や「なくもんか」「謝罪の王様」などで組んでいるのですが、






そういった映画ではハジけた作品が多いのに、ドラマで水田は坂元裕二と組んで「Mother」や「Woman」といったシリアスな傑作も作っており、






…だったら、自分の脚本でもシリアスなドラマを作ってよ…ということになったらしいのです。






そもそもの出発点がそこなら、そりゃ、あんな感じでも仕方ないかなと思ったわけです。





ってことで、このドラマなんですが、ゆとり世代の3人がそれぞれ悩みを抱えながら生きていく姿を描く作品。





ゆとり世代の「ゆとり」っぷりをどう面白く書いてくれるのか、期待したんですが、





主人公の坂間(岡田将生)はゆとりゆとりと上司(手塚とおる)には揶揄されてますが、実は途中からゆとり教育になったゆとりでも初期の世代。





…で、その下についた新入社員の山岸(太賀)はこれぞゆとり!という言動で、指導係の坂間もキレてしまうほど。





この山岸を演じる太賀のゆとりっぷりが小憎らしくて、岡田や松坂らを食う見事な演技!




その分、岡田や松坂の演じる役はゆとりとしての迫力に欠ける中途半端な感じになってしまいました。
そこがこのドラマ最大のネック。







私めとしましては、彼らの話を聞いてあげる吉田鋼太郎演じるレンタルおじさんの存在がツボ。





もっとこのおじさんの出番を増やして欲しいものです。






面食らってしまった初回でしたが、クドカンのことですから、いろいろやってくれるでしょう。





今後に期待します。
今回の評価は…3