安井も昔は熱かったのに…「重版出来!」第6話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回も見ごたえがありましたね。  
フィーチャーされたのはドライな仕事ぶりで「つぶしの安井」という新人漫画家つぶしの異名を持つ安井(安田顕)。





安井がなぜ今のような仕事ぶりになったのかがていねいに描かれました。  





TBS  火曜22時
「重版出来!」第6話

主演…黒木華
脚本…野木亜紀子
演出…塚原あゆ子





どんなに身を粉にして私生活を犠牲にしてまで働いても、





熱意をこめて漫画家といい作品を生み出しても、所詮売れなければそのコミック誌は廃刊の憂き目にあう…





安井はそんなツラい体験をしたわけですね。
仕事は夢を託すものではない。
所詮売れてナンボなんだという諦め。





その考えに至ったからこその、今のあの安井の態度というわけです。





私めの働くテレビの世界も視聴率という数字によって、番組への熱意や努力も無になって打ち切りになることはよくあることです。 





実際に離婚の危機に見舞われたこともありましたしね。
今回はとても身につまされる内容の回でした。





編集長(松重豊)や五百城頭(オダギリジョー)も安井のそんな過去を知っていて、廃刊にならないようにシビアに売れる作品を出している安井を認めてるんですね。





言わず語らずの中で認め合ってる編集部の中の人間関係に心打たれました。






やむなく新人をつぶす結果にもなることはあったんでしょうが、東江(高月彩良)に次回作を拒まれ突き放す時の安井の涙目は、非常に印象的でした。





心を鬼にして、守るべきものを守る。
その辛さがよく伝わる安田顕の名演でした。






今回の評価は…4