このドラマってドイツの人気刑事ドラマのリメイクなんですよね、そもそも。
そのせいもあるかもしれませんが、これまでのいかにも日本的な(というよりテレビ朝日的な…と言った方が良いかも…)を脱却したところで、刑事ドラマをあえて荒唐無稽に作ろうとしてますよね。
実際、日本テレビにはかつて「あぶない刑事」とか「俺たちは天使だ」みたいな明るい刑事ものってあったわけで…そこを更に派手にやってやろうじゃないか…という意気込みは感じます。
…しかし、唐沢寿明も窪田正孝もそれをやる必要は無い…って気がするんです。
演技派なんですから。二人とも。
演技力は微妙だけどスター性があって、出ているだけで画面が明るくなるようなそんな人が演じればいい役だと思えてならない。
9月に放送したエピソード0を見て、ずっとそれを思ってました。
日本テレビ 土曜21時
「THE LAST COP/ラストコップ」 第1話
主演…唐沢寿明、窪田正孝
脚本…佐藤友治
演出…猪股隆一
唐沢自身は人を笑わせることは大好きだし、アクションも嫌いではないんでしょうね。
アメリカでは同世代のトム・クルーズは今でも頑張ってるわけで、俺だってという気概はあるんでしょう。
それは分かってるつもりですが、それでもやはり、そこまでやらなくても…としか思えない。
なんだろう…日本人が欧米で作られたミュージカルを演じると見ていて気恥ずかしいのと同じで、外人の役者が演じていたら素直に見れるかもしれないけど、日本人が演じているとどうにも気恥ずかしいんです。この手の荒唐無稽な刑事ドラマって。
エピソード0(Huluで配信したもの)はそこに特化してやっていましたが、連ドラになったらパワーアップするために、
藤木直人演じるエリート管理官や、竹内涼真演じるエリート警部を出して来て、唐沢、窪田コンビと対立させたりするので、
余計に二人の馬鹿馬鹿しいムチャクチャさが、なんでそれが許されるの?的なものになってしまっているんです。
これはちょっとよろしくないですね。世界観を壊す蛇足なキャストです。
どうもこのドラマ、見続けるのはツラいドラマになりそうです。
今回の評価は…