平成版「遠山の金さん」ってコンセプトのこのドラマ、お奉行さまがお忍びで悪いヤツらに接触し、お白州で正体ばらしてこらしめる…というあの痛快さを、
現代のドラマでどう表現できるか?時代劇だからこそ許される荒唐無稽さではありますからね。
フジテレビ 日曜21時
「キャリア~掟破りの警察署長~」第1話
主演…玉木宏
脚本…小山正太、関えり香
演出…石川淳一
…で、初回を見てどうだったかと言うと、中途半端なくすぐったさはありましたね。
要は「金八先生」みたいな学園ドラマもあるけど、このドラマは「ごくせん」みたいな学園ドラマにするってことですからね。
所詮、キャリアの警察署長が現場にラフな服装で出て捜査に関わるなんて非現実的なんですから、
もっとぶっとんだ劇画チックにしてくれないと、見ているこちらもいろいろ考えちゃうんですね。
玉木宏は肩の力を抜いてそれっぽく演じてるし、刑事たちのチーフである係長を演じる高嶋政宏もコワモテ全開でやってはいるんですが、
脚本に洒落っ気が乏しくて、設定をうまく使いこなせてない…
今回は議員の息子だからワルくても許されてる学生と、取調室まで乗り込んできた父親の議員が、
遠山が署長と知って、へへ~~ってなってましたが、
ちょっとムリがあるし、この先はどうするの?って思わずにはいられませんでした。
第3話あたりまで様子を見ますが、リタイアの可能性大です。
今回の評価は…