初回からいろいろ欲張ってぶっこんできたな~という感じでした。
キーになるのは、松嶋菜々子演じる謎めいた住人、弓子。
徐々にその怪しさが分かっていくのかと思ったら…
TBS 金曜22時
「砂の塔~知りすぎた隣人~」第1話
主演…菅野美穂
脚本…池田奈津子
演出…塚原あゆ子
いきなり血まみれの浴室を松嶋菜々子が洗い流しているというショッキングなシーンからスタート。
え~っ‼
人殺しちゃってんの?
誰を? なんで?
そんな疑問はお構い無しに、話はどんどん進んでいき、
タワーマンションに引っ越してきたぱかりのヒロイン亜紀(菅野美穂)が、他の住人の主婦たちにいろいろカマされ、マウンティングされる…という展開に。
タワーマンションは上の階に住むほど威張ることができるらしく、
ママ友でも最上階に住む寛子(横山めぐみ)
が一番ボス的な存在。
ヒロインはギリギリそこから上層階になる25階、しかし前に住んでた住人が事故で死に空いた物件らしく、そんな物件に入った亜紀はナメられてしまいます。
「名前をなくした女神」や「ファーストクラス」でも見た女性のいやらしいところを前面に出す感じが、脚本も演出も女性だけに生々しくに描かれてます。
それぞれの家がワケありのようで、2階に住む綾香(ホラン千秋)は宅配イケメンと不倫。
それを何者かにバラされ、あたふた。
バラしたのは弓子で、弓子の部屋ではいろんな部屋に仕込んだ盗撮カメラから、モニタリングできるようになってるんです。
怖~!
そうとは知らず亜紀は弓子と仲良くなっていくんですが…。
このドラマ、それだけでなく連続幼児誘拐事件がからんできたり、
ママたちから慕われ、寛子も狙ってる体操教室のコーチ生方(岩田剛典)が、亜紀の幼馴染みで亜紀が初恋だった…みたいな恋模様もあり、
菅野美穂の息子にしてはやけに大きい高校生の息子の学校でのことやらもありそうだし、
会いたくないのに訪ねて来る身持ちの悪そうな亜紀の母親(烏丸せつこ)がいたり、
いろんな要素がてんこ盛りです。
大丈夫かな。要素が盛り込みすぎな気も。
亜紀の一家がいかに弓子に追いつめられるか?だと「火の粉」に似てしまうし、
住人同士のいがみ合いだけでは持たないからとは思いますが…。
菅野美穂の演技は安心して見ていられるし、松嶋菜々子の二面性のある悪女ぶりも悪くない。
あとは、脚本の展開次第ですね。
今回の評価は…