夏クールでは自らの主演ドラマ「営業部長吉良奈津子」が低視聴率にあえいだ松嶋菜々子ですが、
今クールはあくまで主演は菅野美穂で、自分は助演という言わば気楽な立場。
そのノンプレッシャーさもあってか、皮肉なことにこのドラマでは、主演の菅野美穂より強い存在感で、
松嶋菜々子演じる弓子が何を企み、何をどこまで操作してるのか?最終的には何をしたいのか?
その暗躍ぶりが気になって、このドラマを見ている私めです。
TBS 金曜22時
「砂の塔~知りすぎた隣人~」第3話
主演…菅野美穂
脚本…池田奈津子
演出…塚原あゆ子
ヒロイン亜紀(菅野美穂)には共感が持ちづらく、特に今回の子供を置いて、生方(岩田剛典)のもとへ行ってしまう…とか、
何を考えてんだか!とちょっと同情しづらい感じ。
誘拐が起きてる時期にあれはね~。
亜紀の家がジワジワと崩壊に向かって行ってる感じが、今回はよく出てましたね。
亜紀は生方との関係、夫(田中直樹)は仕事欲しさのためにどんどん寛子(横山めぐみ)の夫(津田寛治)にいいように扱われてるし、
長男(佐野勇斗)も裏の顔があって、その内トラブルを起こしそうな気配。
娘は弓子になついていくし…。
亜紀に好意的だった梨乃(堀内敬子)もハーバード大学の嘘をばらされ、亜紀を疑い心が離れ…と、
弓子の不気味な暗躍ぶりが緊張感を生んでます。
無表情の松嶋菜々子は「家政婦のミタ」で既に実績ありですが、今回はヒール的な存在でもあるので、
ある意味、新境地ではあります。
今回の評価は…