このドラマは、主人公の大門(米倉涼子)以外の医師たちが、患者をないがしろにして、ひどければひどいほど、大門の存在が際立ち面白くなるわけで、
今回は蛭間(西田敏行)vs.久保(泉ピン子)の対立に、更に黄川田内科部長(生瀬勝久)と西園寺外科部長(吉田鋼太郎)の都会派、地方派の対立、
そして、手術の腕を競う北野(滝藤賢一)と大門と、3つの対立を盛り込み、
いかに大学病院が患者を親身に思っていないかを痛烈に描くこのドラマ本来の良さをしっかり描いてくれました。
テレビ朝日 木曜21時
「ドクターX ~外科医・大門未知子~」第5話
主演…米倉涼子
脚本…林誠人
演出…田村直己
共に蛭間院長のご機嫌をうかがい、点数かせぎに懸命な黄川田と西園寺。
他大学の論文がアメリカの医学ジャーナルに載ったのに刺激を受けた蛭間が、ウチも載るような論文を作れ!と言ったら、
患者もそっちのけで論文作りにあくせくします。おかげで大門は1日に8人も手術する多忙さに。
…で、内科の赤井(長谷川朝晴)が提案した論文に合った患者を北野が執刀することに…。
手術は成功し、マスコミにもてはやされるも、すぐにアメリカの論文のパクリだと判明。
激怒する蛭間に黄川田も西園寺も土下座するはめに。赤井もクビを言い渡される。
二人は久保に泣きつき、クーデターを起こし、逆に蛭間を院長の座からひきずりおろすことに…
まさに白い巨塔での仁義なき戦いの浅ましさが描かれていて楽しめました。
地方にいて、東京に来たついでに挨拶に来た海老名(遠藤憲一)が、蛭間の味方につき、さ~次回はどうなる?という展開。
遠藤憲一、よく働きますね~。
北野が論文通り手術してもダメだった患者を大門が手術し直して無事に…という痛快さもありつつ、
その他の部分もこれだけ充実していれば、文句のつけようもありません。
今回の評価は…