今回も充実した見ごたえたっぷりの回でしたね。
このドラマで感心するのは、みくり(新垣結衣)と平匡(星野源)はもちらん、
脇のキャラクターの一人一人が、それは百合(石田ゆり子)の部下たちや、行きつけのバーのマスターに至るまで、
きちんと目配りができていて、それぞれのキャラクターが回を重ねるにつれ深まっている…
優秀な連ドラには必須の丁寧な仕事がなされていることで、
それは同じTBSの「重版出来!」や「コウノドリ」に通じるものがあります。
TBSドラマスタッフの熟練の職人的な底力を感じますね。そういう作品が視聴率も取るのは喜ばしいことです。
TBS 火曜22時
「逃げるは恥だが役に立つ」第6話
主演…新垣結衣
脚本…野木亜紀子
演出…金子文紀
百合がプレゼントしてくれたペアの宿泊券で、新婚旅行に行く羽目になったみくりと平匡。
二人の間では雇い主と契約社員の社員旅行ってことで納得して行くわけですが、
ツインにしてもらったのに、ダブルの部屋になってしまったり、
日野(藤井隆)が変に気を回してまむしドリンクを渡してくれたので、それを隠すのに四苦八苦したり、
部屋を替えてくれたら露天風呂つきの部屋だったり、
次から次へとドタバタ続き。
まむしドリンクのくだりは、舞台で鍛えられた星野源の体の動きのキレが活かされ、笑いを生み出しました。
演出がクドカンと組んできた金子文紀だけに、コミカル部分の演出が今回は絶妙でした。
恐らく原作でも使われている言葉なんでしょうが、今回印象に強く残ったのは、
平匡が自らを指して言う「プロの独身」って言葉。
露天風呂に一緒に入りましょうか?なんて、挑発的なことを平気で口にするみくりに対して、
プロの独身で挑発には乗らないからいいようなものを…まったく何考えてんだか…と露天風呂に一人入りながら自己評価するくだり。
自分をプロの独身と評価するのがツボでした。
そんな平匡はみくりと同じベッドに寝ることに耐えられず、耳栓・アイマスクでベッドから離れて一夜をクリアします。
平匡にしてみれば、プロの独身たるところを守り抜いた達成感があるのですが、
みくりにしてみれば、元彼(小柳友)と再会し、より平匡の良さを認識したので複雑な気分に。
そんな二人が帰路についての電車の中で、まさかの平匡からみくりへのキス。
あの切なさの高まりと意外な行動にはやられましたね。
次回はキスの波紋がどうなるか?みたいで、期待感は高まるばかりです。
今回の評価は…