校閲の仕事が分かって良かった…「地味にスゴイ!」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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「舟を編む」は辞書を編纂する人たちの仕事ぶりを知ることができて、その地道な作業に感動を覚えたように、

 

 

 

 

このドラマもこれまで脚光を浴びることのなかった、華やかな出版社の中でも、地味に裏から支えている校閲部の人々の仕事ぶりを知ることができたのは、最も良い点だったと思います。

 

 

 

 

そういう意味で、お仕事ドラマとしては成功したとは思うのですが…

 

 

 

 

日本テレビ 水曜22時

「地味にスゴイ! 校閲ガール河野悦子」 最終回

 

主演…石原さとみ

脚本…中谷まゆみ

演出…佐藤東弥

 

 

 

最終回は本郷先生(鹿賀丈史)の書いた著書が、自分がブログに書いたものの盗作であるという告発があり、大騒ぎになる…という話でした。

 

 

 

 

本郷の旧友(本田博太郎)が本郷の順風満帆な人生に嫉妬して、同窓会の旅行先でゲラをコピーして書いたってことだったんですが、

 

 

 

 

何度かわたる校閲のどの段階で、ゲラが見られてしまったのかを、校閲したメンバーが探っていく…というのは、今までと違うパターンで新鮮でした。

 

 

 

 

その作業の中でそれぞれの仕事ぶりがあぶり出される…という面もあり、悦子(石原さとみ)の事実確認に否定的だった藤岩(江口のりこ)まで、わざわざ青森まで足を運んでいたことが分かりました。

 

 

 

石原さとみや和田正人、岸谷五朗以外は地味な役者さんたちなのに、そのその一人一人に愛着がわいてきたのも、彼らの仕事に敬意を払えるようになってきたからだと思います。

 

 

 

 

…なので、エンディングで彼らの事実確認の様子が紹介されたのはちょっと嬉しかったです。

当初から私めは主張し続けていましたが、

 

 

 

 

このドラマは余計な要素はなるべく盛り込まず、校閲の仕事でエピソードを作るべきだと思っていて、

 

 

 

 

幸人(菅田将暉)との恋愛要素はホント要らないなと最後まで違和感を覚えていました。

貝塚(青木崇高)と憎まれ口をたたきあうというやりとりの方が、ずっと魅力的だったからです。

 

 

 

 

幸人は悦子と仲の良い作家で相談に乗ってあげるくらいで、彼の成長ぶりが描ければそれで良かったように思えるんです。

 

 

 

 

回によって出来にばらつきがあったのも気になるところでしたが、石原さとみのちょっと過剰気味な演技に耐えられさえすれば、楽しんで見られるドラマだったと思います。

 

 

 

 

最終回の評価は…4

 

 

 

 

ちなみに、ネット上での情報をもとに、このドラマの各回視聴率と最終的な平均視聴率を付記しておきます。

 

 

#1 12.9% #2 11.2% #3 12.8% #4 11.2% #5 11.6%

#6 13.2% #7 12.5% #8 12.7% #9 13.2% 最終回 12.3%

 

平均視聴率 12.36%(関東地区)

 

12%台前後で安定した視聴率をキープしましたね。