今回の依頼者は見るからに才色兼備って感じCAさん(芦名星)。お姑
さんに感謝の手紙を送りたいが、自分は字が汚いので代わりに書いてほしい…というまさに代書らしい依頼でした。
NHK 金曜22時(昨夜放送分ではなく12日放送のものです)
「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~」第5話
主演…多部未華子
脚本…荒井修子
演出…西村武五郎
この放送の翌々日が母の日だったので、今回はいろんな母親のエピソードが前面に出る回でした。
依頼者の花蓮は幼くして両親は離婚、父親に育てられたので、義母を母のように慕っている…
その代書をする鳩子(多部未華子)は自分を置いて家から出て行ってしまった母親を恨みに思い、複雑な感情を抱いている…
母親代わりになって育ててくれた祖母(倍賞美津子)は厳しく育てたが、その厳しさの意味がようやくわかってきた…
更に白川(高橋克典)は母親(草村礼子)が認知症になり、自分を認知すらできない母親の暗澹たる思いを抱いている…
それぞれが母親の不在と向き合っているさまが、声高ではなくじんわりと伝わって、いつもながら心にしみる回でした。
役によっては(特にニヤニヤした役)、あまりいい役者には思えないことのある高橋克典が、このドラマでは抑制のきいた演技で、認知症の母親を抱える息子のリアルを堅実に演じています。
バーバラ婦人(江波杏子)の言葉はいつも一つ一つ重みがありますね。
これも、江波杏子だから…という説得力なんでしょうが。
このドラマ、シリーズ化してほしいですね。
今回の評価は…