ラスト2回は続き物で稲見(小栗旬)の自衛隊時代の親友・結城(金子ノブアキ)が、国家に反逆するのをいかに阻止するか?という話でした。
緊迫感のある仕上がりで、2話ともに内容は充実していましたが、まさかの終わり方に面食らいました。
フジテレビ 火曜21時
「CRICIS~公安機動捜査隊特捜班~」第9話(6/6)、最終話(6/13)
主演…小栗旬
脚本…金城一紀
演出…鈴木浩介
第9話は出だしは休日なのに、つい職場に来てしまう大山(新木優子)や樫井(野間口徹)、吉永(田中哲司)の姿や、
バーで知り合った彼女と映画館デートをする稲見の微笑ましい姿が、このドラマにしては珍しくゆったりと描かれました。
しかし、それは嵐の前の静けさで、結城が失踪したと鍛治(長塚京三)から聞くところからにわかに緊張感は高まり、
稲見が怖い男とその能力を評価するだけあって、特殊部隊の精鋭だった結城は、スゴ腕の強敵で、特捜班のアジトにもたやすく侵入、大山から閣僚の個人情報をゲットし、
爆弾を残して、颯爽と去って行きました。
間一髪、特捜班のメンバーは無事でしたが、スリリングでしたね。
町中であんな派手な爆発なのに、なかなか救助に来ないのは、変でしたけど…。
…で、最終話は、その情報をもとに結城が、総理(竜雷太)のバカ息子の命を狙い、特捜班がそれを阻止するって話。
稲見と結城のすさまじいアクションの末、お互いに自衛隊で国家のために尽くしながら、稲見は無実の男を殺し、結城は婚約者を死なせることになった苦い体験の吐露で共感。
逮捕して連行しようと外に出たら、外で待ち構えていた警察により射殺。特捜班もバカ息子もおとりにされたわけで、
総理と鍛冶がウラで密約していたのでした。しかし、テロのためには息子一人くらいってこの総理もめちゃくちゃですね。
鍛冶は散々、稲見に躊躇せず結城を殺せって言ってたんですけどね。
見込み違いだったと反省してましたね。
長塚京三の微妙な表情が何とも不気味でした。
しかし、このドラマおなじみのバッドエンドで終わるかと思いきや、その後の特捜班のメンバーのそれぞれが描かれ、
樫井は警視庁を爆破するための爆弾を設計しはじめ、大山は昔のようにネットでつながる連中と何やら企みだし、田丸(西島秀俊)は怪しげなテロ組織に入ってしまうようで…
傷心の稲見は彼女に連絡も取れずに引きこもったまま。
ラストはニュースで何事か大事件があったらしきことを匂わせて終わってしまいました。
これって、後はご想像にお任せします…なのか、
続きをスペシャルか映画版でやるつもりなのか、
モヤモヤしたまま終わることになりました。
う~ん、どうせならしっかりと終わって欲しかったですね。
とはいえ、第9話、最終話ともに作品のできは良く評価は…にしときます。