やっぱりそうなるよな…このドラマ、思ったとおりの賛否両論が私めの周りでも聞かれます。
制作スタッフの思うツボではあるんでしょうけどね。
確信犯的にわざとエッジをきかせて作ってるわけですから。
それが受け入れられるか、受け入れられないかで、このドラマの評価は大きく分かれるのです。
日本テレビ 水曜22時
「過保護のカホコ」 第1話
主演…高畑充希
脚本…遊川和彦
演出…南雲聖一
大学4年生にもなってまるで子供のままのような加穂子(高畑充希)。
なんでも母親(黒木瞳)がやってくれて、自分では何もできません。
就活中ですが、当然どこも受かるわけがなく連戦連敗。
それでも焦っている様子はなく、母親が花嫁修業をすればいいと言えば簡単にそれに乗っかってしまいます。
そんな加穂子を演じる高畑充希は、つぶらで大きな瞳を武器にして、純粋培養された加穂子のピュアさを、彼女なりに巧みに演じてました。
頭の足りない子に見えるとの批判もあるようですが、これから変わっていくプロセスを見せるドラマなんでしょうから、このぐらい極端でいいんでしょう。そんな寛大な気持ちで私めは見ていました。
自分が娘に過保護なのを無自覚な母親を黒木瞳が黒木瞳らしく演じています。
この人のいまだにカマトトっぽいところ、急に冷めたところも見せるクールさが役にかなっています。
脚本の遊川和彦はこの人の扱いが上手いんですね、きっと。
ちょっと面白いのは、人をやたらと動物にたとえ、娘に過保護と知っていながら、厳しくできない時任三郎演じる父親の独白。
引いた目線の人物が一人いるだけで、ホッとするんですね。
今年注目の若手の一人、竹内涼真が加穂子にいろいろ文句を言い、いろんなことに疑問を持たせたり、刺激を与える同じ大学4年の麦野を演じています。
ただ、この麦野が加穂子に毒づくセリフは、よく聞いていると脚本家が今どきの若者に物申したいことを、代わりに言わせているみたいで、少々鼻につく説教くささもありました。
父親の実家(平泉成、梅沢昌代、濱田マリ)も母親の実家(西岡徳馬、三田佳子、佐藤二朗、中島ひろ子)も個性的なキャストぞろいで、
ま~面白くはなりそうです。
今回の評価は…