武井咲が若すぎることを除けば…「黒革の手帖」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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この「黒革の手帖」は過去に連ドラ3回、単発1回、計4回ドラマ化されています。

それぞれの主演女優が何歳の時に演じたかを列挙すると…

 

1982年版 主演…山本陽子 39歳

1984年版 主演…大谷直子 33歳

1996年版(単発) 主演…浅野ゆう子 36歳

2004年版 主演…米倉涼子 29歳

 

…なんですね。で、今回の武井咲は今何歳かというと…

23歳です!

いや~こりゃ若い!オスカーさんもテレビ朝日さんも、もうちょっと待ってからで良かったんじゃないですかね。

どちらがやらせたがったのかは知りませんけど…。

 

 

 

決して、武井咲の演技が悪くはないだけに、もったいないと思います。

 

 

 

 

テレビ朝日 木曜21時

「黒革の手帖」 第1話

 

主演…武井咲

脚本…羽原大介

演出…本橋圭太

 

 

 

 

原作は1980年に出されたので、もう37年も経っているわけでして、それをそのままやったら古臭い。

 

 

 

 

 

そもそも銀座の高級クラブも最近は景気が悪くて昔のような元気さは無いんですが、それでも舞台は現代に置き換えて書かれています。

 

 

 

 

ヒロインの働く銀行でも派遣切りやら、SNSでの職業モラルを逸脱したトラブルやらと、脚本は現代性を巧みに盛り込もうという努力は感じました。

 

 

 

 

ただ、情報が漏れ漏れなのや、いとも簡単に横領できてしまうあたりは、今どきではそうはいかないだろうと違和感はありましたけど…

 

 

 

 

ま~、そこまで厳密につっこんだら、そもそも成り立たないドラマなので、あまり野暮に責めるのは控えます。

 

 

 

 

武井咲が今までヒロインを演じた女優より若いので、随所に若いからこその可愛さを売りにして、関心を引くという工夫もなされてました。

 

 

 

 

ホントはわさびは大丈夫なのに、連れて行ってもらった寿司屋で「サビ」って何か分からないふりをしたり、サビ抜きにしてもらったりなんてシーンはその最たる例でした。

 

 

 

 

私めは以前から武井咲には表面はいい子のふりして実はしたたかな悪女の役を演じて欲しかったので、ようやく今回それが見られて、やはりこういう役は合ってると改めて納得できました。

 

 

 

 

ただ、やはりまだ早すぎますね。百戦錬磨の大人たちを手玉に取るようにはまだ見えない。

背伸びして悪ぶっているようにしか見えません。

 

 

 

 

自分と似た野心を持つ元子(武井咲)に関心を持つ議員秘書の安島役も、江口洋介ではバランスが悪すぎます。

もうちょっとこの役だけは武井咲に合わせて、若い30代の男優にやらせるべきだったと私めは思います。

 

 

 

 

ちなみにこれまでだと山本陽子には田村正和、米倉涼子には仲村トオルが演じた役ですからね。

 

 

 

 

ちょっと上くらいの感じじゃないとおかしいんです。

 

 

 

 

とはいえ、江口をはじめ、脇にはフィクサーに伊東四朗、脱税している病院長に奥田瑛二、その片棒かついでいる看護師長に高畑淳子、予備校の理事長に高嶋政伸、元子の後見人のクラブママに真矢ミキ、元子のライバルに仲里依紗、元子に仕返しされる銀行の次長に滝藤賢一と揃えましたよ!という盤石の脇役陣です。

 

 

 

 

ま~作品自体は面白いのは間違いないので、武井咲に対しては寛大な気持ちで見ていくことにします。

 

 

 

 

初回の評価は…4