群像劇の脚本の難しさ痛感…「コード・ブルー」第3話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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第3話まで見て、やはりこれまでのシリーズに比べて、脚本の弱さを感じずにはいられません。
群像劇の脚本の難しさ、それを改めて痛感しています。




フジテレビ  月曜21時
「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~」第3話

主演…山下智久
脚本…安達奈緒子
演出…葉山浩樹




前回の記事にも書いたのですが、あまりエピソードを盛り込みすぎると、散漫になり、一つ一つのエピソードに深みが無くなる…




それが今シリーズが今までと違い、イマイチ感動できない理由では…と思うのです。





今回も、研究者の自殺未遂の搬送に始まり、その搬送中に冴島(比嘉愛未)が患者の吐瀉物の毒にやられて意識不明に…




藤川(浅利陽介)と冴島のプロポーズに至るまででも十分に描き甲斐はあるのに、





そこに死にたがる研究者やら、更には手に麻痺が残り、包丁が握れなくなるかもしれないが、望みを捨てない料理人(丸山智己)、





さらに、さらに前回から登場した脳に腫瘍があり、手術をしたら天才的な才能があるピアノをやめざるをえなくなる少女までからんできて、






盛りだくさんすぎでしょう、いくらなんでも。
藤川、冴島ペアで感動していいのか?
料理人の前向きな言葉で感動していいのか?
藍沢(山下智久)が研究者の妻にかけた言葉で感動していいのか?




どれも、もうワンプッシュあれば泣けそうなのに、泣くまでにはいかないんです。





患者にとって命より大事なものも、医師は命を優先するために奪わなければならないこともある…って共通めいたテーマがそこにはあるんですけどね。




命あってこそですからね、とにかく。
今シリーズの藍沢は微妙に優しさを垣間見せますね。
山下智久が非常に繊細に演じてます。
彼の無表情の良さをうまく演出が活かしてるんですね。





そうそう、盛り込みすぎと言えば、更に自分は臆病で医師に向いてないと落ち込むフェローの灰谷(成田凌)のエピソードもあり、





これももっと丁寧にじっくりやったらいいのに…と思うのです。




かつてのシリーズで、出来の悪い藤川と訪ねてきたお母さんの回とか泣けましたもんね。




次回は橘(椎名桔平)の臓器移植待ちの息子のエピソードのようです。
じっくりと描いてくれることを願います。




今回の評価は…
とはいえ、他の作品よりしっかりできているので評価はです。
をつける回があることを望んでいるので、ま~高望みかもしれません。