今までどうもモヤモヤした不満が残り、の評価を出せなかったこのドラマですが、今回は初めて素直にをつけていいかなと思える回でした。
それは主演の高畑充希とその相手役の竹内涼真の好演によるものです。
日本テレビ 水曜22時
「過保護のカホコ」 第5話
主演…高畑充希
脚本…遊川和彦
演出…南雲聖一
このドラマで、竹内涼真が演じる麦野は、ヒロインの加穂子(高畑充希)を変えていく重要な役柄です。
当初は演技に力みすぎなところが見受けられ、周りが演技巧者のベテランばかりの中で、少々浮いても見えていました。
しかし、発展途上にある若手の役者さんは、連ドラにレギュラー出演する場合は、その作品の中で鍛えられていくと、回を追うごとに成長していくのが分かります。
それが連ドラを見る楽しみの一つでもあるのですが、母親に捨てられ施設で育てられ、母を憎みながらも、上手いと誉められた絵を今も描いているという、複雑な性格の麦野を、必死に食らいついて演じており、
今回の川端での加穂子とのシーン、そして、それに続く加穂子を家まで連れて行っての、加穂子の両親への告白は、目をみはる良さがありました。
お~!やるじゃないか!竹内涼真。
カッコよかったですね、あの告白。
彼に最初に注目したのは「下町ロケット」の若手社員役でしたが、その時のまっすぐな眼差しとハラハラ流す涙のピュアさに可能性を見出したんですが、
その後はあまり連ドラでは役に恵まれず、朝ドラでやっといい役を貰い注目を浴びる存在に。
そして、今回の難役。まさに勝負どころでしたが、今のところ頑張ってます。このドラマを終わるころには確実に進化してますね。
麦野をそんな気持ちにさせて高畑充希の川に入っての涙ながらの訴えも、彼女らしい爆発力のある演技でした。
加穂子の成長を的確に演じていますね。
若手二人の健闘が光っていて、見応えのある回になりました。
今回の評価は…
しかし、このドラマって三田佳子やら西岡徳馬やら、平泉成やら、濱田マリやら贅沢な使い方してますね。
佐藤二朗がしどころがなくて可哀想です。