意外と拾い物かも…「刑事ゆがみ」第1話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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リタイアする気満々で、あまり期待せずに見たせいか、あれっ?悪くないなと引き込まれて見てしまった初回でした。




フジテレビ  木曜22時
「刑事ゆがみ」第1話

主演…浅野忠信
脚本…倉光泰子
演出…西谷弘




まず、浅野忠信がキムタクと共演し珍しく連ドラに出た「A LIFE」ではもてあまし気味だったその存在感を、




このドラマではしっくり行っていること。
それは映画の監督もしている演出の西谷弘が、映像を映画的にしているおかげもあるかもしれません。




「A LIFE」の時はいかにもスタジオで撮ってます的なペッタリした映像が多かったですからね。




陰影と深みのある映像の中で、浅野忠信のやさぐれて飄々としていながら事件の真実に鋭く迫る感じが、しっくりとくる世界観を作っていました。




フジテレビらしからぬ、テレビ朝日的な作品です。




もう1つ良いのは、浅野忠信演じる弓神の相棒である羽生役の神木隆之介。




弓神に振り回され、童貞とバカにされ、それでも真面目に捜査に当たる若手刑事を、しっかり演じていて出色です。





特に今回は犯人が羽生とつながりの深い人物だっただけに、そうと知ってからの演技には、神木隆之介の技量の高さがうかがえました。




脚本も犯人の職業柄の悩みや怒りを丹念に掘り下げ、深みがありました。
杉咲花が出てきた時点で怪しいとわかってしまいましたが、好演でしたね。心の闇をうまく表現してました。




3人の脚本家が交代で書くようなので、脚本の出来にバラツキがあるかもしれませんが、




このドラマ見ていくことにします。
久しぶりにこの枠のドラマをリタイアせずにすむかもしれません。





今回の評価は…