性同一性障害で、性転換はしていないながらも女装をし、同性愛的な感覚で女性を好きになるという複雑な役を、ナチュラルに演じてみせ、改めて演技力の高さをうかがわせました。
一方、このドラマでも瀬戸康史が女装する蔵之介という役を演じていますが、こちらは性同一性障害ということはなく、あくまで中身は男性で、ファッションが好きだからの女装で、
政治家の父親(北大路欣也)の愛人の子で、異母弟の修(工藤阿須加)もいるからの、世をすね、自分を偽っての女装でもあるのです。
そんな複雑な背景を匂わせての女装演技で、こちらでも瀬戸康史が好演していて、ドラマを引っ張っています。
フジテレビ 月曜21時
「海月姫」第2話
主演…芳根京子
脚本…徳永友一
演出…石川淳一
世間とうまく折り合えないオタク女子集団「尼~ず」を放っておけずに、度々顔を出しては、彼女たちを応援し、変えようとする蔵之介。
彼女たちが住む天水館には地あげ立ち退きの危機が迫っていて、その話をしに来た稲荷(泉里香)を退散させたくだりの男気は頼もしげで良かったですね。
うぶな修に近づきかどわかす稲荷の悪女ぶりも良いので、ざま~見ろという気分になりました。
泉里香のうさんくさい嘘っぽさがハマっています。
初回は違和感があった尼~ずたちも、ちょっと応援したい気持ちになってきました。
今回の評価は…