TBS 金曜22時
「アンナチュラル」第3話
主演…石原さとみ
脚本…野木亜紀子
演出…竹村謙太郎
今回もまずは、野木亜紀子の脚本を誉めておきたいですね。
ここまで3話をその回ごとにアプローチを変えている、オリジナルだからできる工夫に頭が下がります。
今回は同じTBSの「99.9」にあやかって、有罪にされそうになる男(温水洋一)を救う法廷劇で、中堂(井浦新)にも活躍の場を与え、前回とはまた違ってスリリングでした。
良かったのは憎々しい検事役の吹越満で、証言をひるがえし、弁護側に回ったミコトを感情的にして、だから女性は…と揶揄するあたりの鼻持ちならなさはまさに絶妙でした。
やはりこういう役の吹越満は良いですね～。
中堂の過去にもからんでるようなので、この先もまだ出てくるんでしょうか？
他にも、いかにも弱気な温水洋一の被告人も、検事と対照的に渋く篤実そうな大谷亮介の弁護士も、カビのはえた解剖件数の多さをひけらかす斎藤洋介の老法医学者と、いずれも適材適所で地味ながら良いキャスティングでした。
主演の石原さとみが埋もれない範囲で存分に演技をしているのが、ベテランならではでした。
大人が安心して見られるドラマになっていますね。
視聴率が安定しているのも納得です。
今回の評価は…