いじめと不自然死解明との融合…「アンナチュラル」第7話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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あまたの作品で描かれている学校内の陰湿な「いじめ」とそれを見て見ぬふりをする教師やクラスメート。
それを法医学をテーマにするこのドラマでどう描くか。
今回も脚本・野木亜紀子のアグレッシブなチャレンジ精神を感じさせる回でした。





TBS  金曜22時
「アンナチュラル」第7話

主演…石原さとみ
脚本…野木亜紀子
演出…村尾嘉昭





ネットを使って、死体を見せ、どのように死んだかを挑発的に解明を求める。
ネットを使った愉快犯の劇場型犯罪のようなノリで話は始まります。






犯人らしき男が画面で見せるヒントをもとに、死体がどのように死んだかをミコト(石原さとみ)たちは推理していきます。






その趣向だけでも、いつもと違った解明の仕方で引き込まれましたが、話はその謎解きだけに終わらないところがこの作品の優れたところです。







実は犯人と思えたのは犯人ではなく、死体は自殺。その背景にはいじめがあったという意外な展開に。






回想として明かされていく死体でいじめられていた横山(神尾楓珠)と、その親友で結局自殺を手助けしてしまった白井(望月歩)のエピソードは実に切なく痛ましいものでした。





ネットを通じてミコトが白井に言う言葉、
横山の後を追って自らの命を絶とうとする白井に踏み込んだ中堂(井浦新)が言う言葉、いずれも胸に迫りました。







白井を演じた望月歩は映画「ソロモンの偽証」で注目した人で、今回と同じ演出スタッフの「マザー・ゲーム」で檀れいを悩ませた息子役も印象に残っている人。
今回の白井役も良い演技でした。親友を死なせてしまった深い悲しみが涙をそそりました。





横山役の神尾楓珠は前クールの「監獄のお姫さま」で小泉今日子の息子役で目を引いた子で、早くも起用され、今回も存在感を示しました。引き続き要注目のホープです。







この二人の好演もあって、感動的な回となりました。
ちょっと甘めですが、今回の評価は…