逆に割を食っているのは音(杉咲花)の方で、強い信念を持って凛としているのが魅力的な子だったはずなのに…
TBS 火曜21時
「花のち晴れ～花男Next Season～」第9話
主演…杉咲花
脚本…吉田恵里香
演出…石井康晴
若手で連ドラ経験の少ない役者は、連ドラの回を重ねるにつれて、演技が進化していくことがあります。
このドラマだと、杉咲花や中川大志は場数を踏んでいるので安定してますが、
神楽木役の平野紫耀はGP帯(19時～23時)の連ドラレギュラーはこれが初めて。
抜擢の大役でしたが、回が進むに従い、硬さが取れ、演技のメリハリがつくようになってきました。
今回の音を信じてあげられない天馬(中川大志)を責めるシーンも、神楽木らしさを前面に出した演技で、役をしっかりつかんで自分のものにしたなと感心しました。
ところが音の方は、神楽木と天馬の間で揺れるばかりで音らしさが薄れてきています。
肝心のヒロインが魅力的に見えないのは問題です。
天馬になんで信じてくれないの？となじるのも、近衛(嘉島陸)本人がいる前でそんなこと言ったら、そりゃ天馬も一応近衛をかばうだろう…と、
音が自己中の子に見えかねないなと思いました。
これは杉咲花の問題ではなく、脚本の問題です。
どうも、この女性脚本家は神楽木や天馬ら男性は魅力的に描こうと努力してますが、
音やめぐりん(飯豊まりえ)にはそれがイマイチ欠けているように思います。
このドラマもまだ2回もあるんですね。次回が最終回でも良さそうなのに…。
今回の評価は…