TBS 火曜22時
「義母と娘のブルース」第1話
主演…綾瀬はるか
脚本…森下佳子
演出…平川雄一朗
今回の綾瀬はるか演じるヒロイン亜希子は、「家政婦のミタ」の松嶋菜々子や、「家売るオンナ」の北川景子のように、感情を表に出さず、極端にビジネスライクな役作り。
これを受けいれるか、やりすぎと拒否するかで、このドラマの評価は大きく分かれます。
何しろなぜ亜希子と良一(竹野内豊)が結婚することになったかの説明は一切無く、いかにその結婚を良一の娘のみゆき(横溝菜帆)に納得させるか？そのミッションの一部始終を見せたにすぎないわけですから。
キャリアウーマンらしく、ビジネスライクにいかにクライアントの心をつかむかに邁進する亜希子の姿はブレなくまっすぐで、私めは引き込まれました。
腹芸はちょっとどうかと思いましたが…(笑)
綾瀬はるかはこういうシンプルに何かに向かう役が良いんですよね。
そんな亜希子を手こずらせるみゆき役の横溝菜帆は、「精霊の守り人」では綾瀬はるか演じるバルサの幼少期を演じた子だそうで、
気が強く義母を受け入れまいと意地になる姿が健気でした。目に力のある子ですね。
何度もオーディションを重ねた末に選ばれたのも納得がいきます。
この子がわざとらしい演技をしたら一気に冷めるドラマですから、非常に重要です。
良一役の竹野内豊は、近年は「素敵な選TAXI」などで軽妙洒脱な演技もするようになり、その肩の力が抜けた感じが、力んだ女二人の争いにはさまれ、いい存在感になっています。
良一って死ぬのを分かっていて娘を亜希子に託すってことなんですかね。
佐藤健演じる謎の男の役割も気になります。
「JIN-仁」と同じ音楽スタッフなので、ドドン！って太鼓が鳴ると、綾瀬はるかが「南方先生～！」って言い出しそうでしたね(笑)
今回の評価は…