山﨑賢人がここまでできるとは正直思ってませんでした。
こういった自閉症の役はやりすぎてしまうと、わざとらしさが鼻についてしまうものですが…
心配したほどではなく、よく研究したなという努力のあとが見られたし、
彼の特長である大きくつぶらな瞳が、主人公のピュアさをよくあらわしていて、それが武器にもなっていました。
フジテレビ 木曜22時
「グッド・ドクター」第1話
主演…山﨑賢人
脚本…徳永友一
演出…金井紘
子どもが患者ってところは、既に反則ではありますよね。
いたいけな子どもたちが病と闘っているっていうのは、自分に子どものいない私めでもグッとくるんですから、
まして子どもさんをお持ちの方は身につまされることと思います。
…なので、今回も手術で命をとりとめた少年の母親への誕生プレゼントの絵のくだりには、涙腺ユルユルでした。
このくだりにさりげなく主人公がからんでいるところが、かえって良かったです。
元の韓国ドラマを見ていないのでどこまで同じか分かりませんが、主人公の登場の仕方もテンポよく優秀さを表現し良くできていました。
可愛がってくれた兄が夭折したので、子どもたちにみんな生きて大人になって欲しい…という主人公の思い、それがしっかり初回で提示されたのも良かったと思います。
自閉症の人に対して患者の親たちが無理解で反発するのは分かりますが、
医師たちが冷たい態度を取るのはどうかと思いました。いくらドラマを面白くするためとはいえ…。
藤木直人の高山とかはまるでヒールみたいになってますからね。
だんだん変わっていくんでしょうが…。
主人公、湊の指導医になる瀬戸役の上野樹里がやはり良いですね。
いわゆる受けの演技に徹してますが、繊細な感情表現の上手さは彼女ならではです。
あと、湊に味方してくれる看護師役の浜野謙太も良いです。彼らしい明るさと熱さが役にはまて辛気くさくなりがちなドラマに癒しを与えてくれそうです。
視聴率は11.5%だったそうです。
こういうドラマがちゃんと視聴率が取れるのはとても喜ばしいことで、次回であまり下がらないことを願ってます。
今回の評価は…
このドラマは回によってはが出るかもしれません。