しみじみと心にしみるドラマ…「この世界の片隅に」第2話 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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今回は現代パートから始まらなかったので、素直に世界観に入っていくことができました。




毎回最後にちょっと付くだけでいいです。
無ければもっと余韻に浸れるので、その方がいいんですが、そうもいかないんでしょうから。




TBS  日曜21時
「この世界の片隅に」第1話

主演…松本穂香
脚本…岡田惠和
演出…土井裕泰




今回は北條家に嫁いだすず(松本穂香)の新妻、お嫁さんとしての慣れない暮らしぶりが描かれました。




北條家の家族や、隣組の人々一人一人の個性が丁寧に描かれ、それぞれ際立っていて、さすがベテラン岡田惠和の脚本と感心しました。




中でも、ドラマのオリジナルキャラクターである刈谷家の娘で昔から周作(松坂桃李)を好きだった幸子(伊藤沙莉)が、初回の記事でも書いた通りに期待にたがわぬナイスキャラクター。




すずに仏頂面でつっかかってくる感じが絶妙でした。
オリジナルキャラクターなので、脚本家もふくらませやすいんでしょうね。
ただ憎らしいだけではない愛すべきキャラクターになっています。



伊藤沙莉も若いながらも達者に演じてますね。





幸子と同じことが実家に出戻ってきて、すずを邪魔者にする小姑の径子(尾野真千子)にも言えて、




邪険な物言いの中にも、嫁ぎ先でうまくいかなかった悔いや寂しさもうかがえ、




類型的なキャラクターにせず、複雑さを匂わすあたりに脚本のうまさを感じました。




尾野真千子もそれを巧みに演じていて、愛すべきキャラクターにしています。




10円ハゲをめぐる周作とすずのやりとりも微笑ましかったですね。
松坂桃李は役者として一回り良くなりましたね。引き算の演技がすんなりとできています。





昭和20年の8月の悲劇に向かって、この人々がどうなっていくのか、見守りたいと思います。




私めのお気にいりキャラクターは、塩見三省演じる堂本のおじいちゃんです。
めったに笑わなかった明治生まれの祖父を思い出しました。




今回の評価は…