このドラマって皮肉なことに、ヒロインの吉岡里帆がメインではない回の方が良いんですね。
今回は同期の新人ケースワーカー栗橋(川栄李奈)がメインの回でした。栗橋のケースワーカーとしての成長がしっかりと描かれていました。
フジテレビ 火曜21時
「健康で文化的な最低限度の生活」第7話
主演…吉岡里帆
脚本…矢島弘一
演出…小野浩司
栗橋が担当したのは、職探しに前向きにならない中林(池田鉄洋)。
実は中林は識字障害でそのために就労意欲が無かったのですが、
栗橋がハッパをかけてひらがなを覚え始め、大の阪神ファンで、阪神のことなら何でも覚えていることが幸いし、ラストには社長が阪神ファンの工場に就職が決まる…という展開。
いつもムスッとして笑わない栗橋が、自然に笑えるようになるラストまで、中林との交流を通じて、栗橋の成長がきちんと描かれ、見ていて気持ち良い回でした。
川栄李奈は良い女優になりましたね。
こういう役がハマります。
栗橋の自然な笑顔を見てしまうと、吉岡里帆演じるえみるの笑顔がウソっぽく見えてしまうわけで、そこが皮肉ですね。
生活保護受給者それぞれが抱える事情を、今回のように新人ケースワーカーの成長にからめて描く。
そんなシンプルさが貫かれていたら、もっと良いドラマになったでしょうね、
今回の評価は…