イメージの固定とマンネリを嫌った米倉涼子が続投を拒み、新作で勝負ってことになった(…推測ですが…)のが、この作品です。
11日スタート
テレビ朝日 木曜21時
「リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~」
主演…米倉涼子
共演…向井理、菜々緒、林遣都、三浦翔平、高橋英樹、荒川良々、勝村政信、安達祐実、小日向文世
脚本…橋本裕志
演出…田村直己、松田秀知
まず、それぞれ主演できるくらいのメンバーで固めた豪華共演陣に圧倒されますね。
絶対にコケるわけにはいかない!というテレビ朝日の意気込みがプンプン匂います。
なぜ米倉涼子主演の「ドクターX」が人気だったかを、このスタッフはよく分かっていて、権威主義の医師の世界で自由奔放に振る舞い、偉そうな連中にひと泡吹かせる大門未知子の痛快さを、
今度は同じく権威主義の弁護士の世界で描こうという試みです。
今回米倉涼子が演じる小鳥遊(たかなし)翔子は弁護士の資格を剥奪された自由奔放な元弁護士。
法律を利用してズルをする人間を許さず、ペーパー弁護士の大学教授(高橋英樹)を無理やり説得して法律事務所を作らせ、
そこにワケありの弁護士やパラリーガルを集めて、かつて自分が所属した大手法律事務所のエリート集団に対抗し、さまざまな訴訟に勝っていく…というお話。
単純明快で面白くなりそうですよね。
…で、翔子が管理人となる法律事務所のメンバーが…
真面目で優秀だが極度の上がり症で打たれ弱い若手弁護士に林遣都。
元エリート検事で上から目線のヤメ検弁護士に勝村政信。
恋人のため1億横領した元銀行員のパラリーガルに安達祐実。
ストーカーで服役したこともあり尾行が得意な元警備員のパラリーガルに荒川良々。
天性の人たらしで聞き込みが得意なホストも兼業するパラリーガルに三浦翔平。
こういう個性的なメンバーの能力を翔子が巧みに使って訴訟に勝っていくってことなんでしょうね。
対する大手法律事務所側には…
弁護士会の会長でもあり、翔子を事務所から追いやった非情な所長に小日向文世。
所長の右腕で、翔子の元恋人だったらしきエース弁護士に向井理。
野心家で翔子をライバル視するアソシエイト弁護士に菜々緒。
…というメンバー。
なかなか強力な布陣ですね。
脚本はかつて「ショムニ」シリーズや「ウォーターボーイズ」シリーズを手がけ、近年は「運命の人」や「死神くん」などを書いたベテランの橋本裕志。
手堅く良い脚本を書いてくれそうです。
演出は「ドクターX」と同じ田村直己と松田秀知。米倉涼子の使い方を熟知している頼もしい二人です。
さて、視聴率ですが、いきなり「ドクターX」並みにというのは欲張りすぎで15~16%くらいと予想します。