なぜこのドラマは迷走しているのか?…「獣になれない私たち」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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改めてこのドラマのタイトルについて考えてみました。
「獣になれない私たち」




この私たちとは誰を指すんでしょうか?
主人公の晶(新垣結衣)と根元(松田龍平)のことだと思い込んでましたが、





京谷(田中圭)や朱里(黒木華)も含まれるんでしょうか?






獣になりたくてもなれない人たちの話?
獣になることを拒んでいる人たちの話?





そこが何回見ても分からない…
主人公がどこに向かっているのかが分からないドラマって見ていていかに苦痛かを、このドラマは教えてくれています。





日本テレビ  水曜22時
「獣になれない私たち」第7話

主演…新垣結衣、松田龍平
脚本…野木亜紀子
演出…明石広人





もしも、呉羽(菊地凛子)がその「獣」であるなら、徹底して晶がそうなりたいと思う「獣」であって欲しいのに、





前回、呉羽の抱えている事情も明かされ、そこがぼやけてしまいました。
呉羽もただ本能のままに生きているわけではない…。






だからと言って、職場で部下たちのように責任を背負わず仕事をさぼるのが晶にとって羨ましいわけではない…。





今回、ようやく晶は京谷に別れを切り出したり、部下たちに仕事を任せたりと変化は見られましたが、





…で、晶はどうなろうとしているのか?がいまだに分からない…





脚本の野木亜紀子はそもそも何を書きたかったのかが私めには全く分かりません。






「僕らは奇跡でできている」の明確なテーマの打ち出しとは対照的です。
まだオリジナル脚本の経験に乏しい野木亜紀子のキャリア不足の露呈でしょうか?





それとも野木自身が書きたかったものを書けない大人の事情で、やる気が失せてしまったのでしょうか?





近来稀に見る迷走ドラマが最終的にどこにたどり着くのか見届けたいと思います。





今回の評価は…