2018 年間ドラマアカデミー賞…最優秀作品賞 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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昨年の年間ドラマアカデミー賞、まだ最優秀作品賞だけ発表していませんでした。




かなり悩んでいたので遅くなってしまいましたが、10位から発表していきます。





10位は同ポイントで3本。
1本にしぼりたかったんですが、あえて3本残したいと思います。





10位

高橋一生主演
「僕らは奇跡でできている」…3.80


戸田恵梨香主演
「大恋愛~僕を忘れる君と~」…3.80


賀来賢人主演
「今日から俺は!!」…3.80




タイプが違う3本ですが、それぞれ愛着があり、しぼりきれませんでした。
橋部敦子、大石静、福田雄一の脚本はいずれも「らしさ」があって良かったです。




悩ましいことに4位から9位も4.00で同ポイントでした。
私めはなかなかを出さないのでばかりになりがちだからなんですね。
ちょっと反省しました。




さすがに6本も一緒にはできないので、順位付けしました。





9位
唐沢寿明主演
「ハラスメントゲーム」


唐沢寿明は今、どんな主人公を演じたらいいかの良いサンプルになりました。
この枠は今年も良い作品を量産しそうですね。





8位
神木隆之介主演
「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」


学園ドラマに弁護士を投げ込むことで、教師たちのルールや常識に揺さぶりをかけた異色の学園ドラマてした。




7位
江口洋介主演
「ヘッドハンター」


敏腕ヘッドハンターの仕事ぶりを描く中で、企業内での中年社員の苦悩が浮かびあがる具合が巧みでした。




6位
松本穂香主演
「この世界の片隅に」


現代パートが無ければを出せたのに…という作品でした。戦時中のごく普通の家族に訪れた悲劇を仰々しくなく描いた秀作でした。





5位
山田孝之、菅田将暉主演
「dele」


デジタル遺品の処理というテーマを通して死者の思いが明らかになるのがユニークで、独特の雰囲気をまとった傑作でした。




4位
綾瀬はるか主演
「義母と娘のブルース」


1回はを出しても良かったのに、今思えば出さなかったのが不思議です。
竹野内豊が死んだ回などは泣けましたけどね。



義母と娘の10年間を描き、連ドラの醍醐味を十分に感じさせてくれる愛すべき作品でした。
クセの強いヒロインを演じると綾瀬はるかは抜群ですね。




さて、上位3本ですが、この3本の優劣をつけるのが実に悩ましく、難しいことでした。




…で、出した結論が2位を2本、1位を1本にしました。




まず2位の2本はこちら…




2位
清原果耶主演
「透明なゆりかご」…4.10


岡田将生主演
「昭和元禄落語心中」…4.20



ポイントは「昭和元禄落語心中」が上なのになぜ一緒に2位なのか?

「透明なゆりかご」は1回だけをつけましたが、夏ドラマアカデミー賞の記事でも書いたようにもっとをつけて良かったのにと後悔した
作品でした。




奇しくも同じ枠の2作品が並びましたが、
「透明なゆりかご」は妊娠や出産にまつわるさまざまなエピソードを、初々しい少女の目を通して描いたのがユニークで、医療ドラマと一線を画する作品でした。


「昭和元禄落語心中」は秋ドラマアカデミー賞で書いたばかりなので、ここでは略します。





そして、1位は…



石原さとみ主演
「アンナチュラル」…4.20


の回もありましたが、の回が3回もある傑作でした。
2位の2本が優れた原作ありきだったのに対して、こちらはオリジナル脚本だったのも評価した点です。




法医学ものの死者の声を聞くというのは「きらきらひかる」や「ヴォイス」など秀作はありましたが、この作品は1話完結でも各話のタイプを変えて、そこにレギュラー人物をうまくからませ、毎回見ごたえがありました。




脚本、野木亜紀子は「獣になれない私たち」ではミソをつけてしまいましたが、こちらではアグレッシブに攻めた脚本を書いていて充実した脚本でした。





再びこのような傑作を期待します。