もっと長く見ていたかった名コンビ…「みかづき」 | 連ドラについてじっくり語るブログ

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駆け足でどんどん進んでいき、朝ドラの総集編を見ているようだったこのドラマ。




展開は慌ただしくても、毎回大事にしていたのは吾郎(高橋一生)と千明(永作博美)の二人のやりとり。





最終回も、この二人のやりとりが見ごたえあって、もっと見たかったのにという気持ちが高まるばかりでした。





NHK  土曜21時
「みかづき」最終回

主演…高橋一生、永作博美
脚本…水橋文美江
演出…片岡敬司





今回の二人のシーンは2か所。
まずは、塾経営から身を引くことになった千明に、吾郎がねぎらいの言葉をかける屋上のシーン。




タイトルの「みかづき」の意味が語られたこのシーン。
満月になろうと突き進んできた千明が、その意欲を失ってしまった何とも言えない寂寥感が漂いました。




語らずして漂わせる永作博美の演技がまずスゴいのと、それを受け止めて、やはり多くを語らずして包み込む高橋一生のウケの演技の上手さ。




この二人は相手の出方に応じて、それを活かすようにサポートしあう、その差し引きの上手さにあり、漫才の名コンビを見るかのようなやりとりには今回も感心しました。





もう1つは、死期迫る病床の千明に、吾郎が君との物語を書くよと語るシーン。





これまでの二人の歩みをしみじみと振り返るこちらも最終回ならではの良いシーンでした。





夫婦でありながら、仕事の面でもバートナーだった二人ならではのようやく得た穏やかな時間。




その本なら読もうかしら…という千明の言葉が深かったです。




孫が同じ道を進んでいくだろうことを匂わせて終わるのも洒落てました。





せめて7、8回くらいで見たかったのに…と残念でなりません。




今回の評価は…