山下智久と濱田岳と菜々緒。
それぞれの良さが役に反映されていて、相乗効果を生んでいました。
TBS 金曜22時
「インハンド」第1話
主演…山下智久
脚本…吉田康弘
演出…平野俊一
寄生虫の研究をし、人嫌いで変人の天才科学者の紐倉(山下智久)
正義感が強い救急救命医の高家(濱田岳)
打算的で向上心が強い外務省から内閣官房のサイエンス・メディカル対策室に異動になった牧野(菜々緒)
トリオを組むことは普通なら無さそうな三人が手を組むことになる過程を、初回はしっかりと描いていて、枠拡大も気にならない面白さでした。
特に非協力的そうな紐倉を、外務官僚の強みを活かして失効したパスポート再発券をエサに協力させる牧野のしたたかさがなるほどそれで協力するのか…と納得でした。
省庁の枠を越えていろんな案件が持ち込まれるというのも魅力的です。
個々で言うと、山下智久はテンションが低めで、クールで超然とした紐倉の感じがよく合っていると思いました。
寄生虫の偉大さを熱く語るおかしみを、小細工無しで演じられるのは、この人ならではです。
続いて濱田岳は、人情家としての真っ直ぐさが紐倉と好対照で、山下智久とのコンビは良さそうです。
名子役でしたが、ホント良い役者になりましたね。
池松壮亮といい、神木隆之介といい、近頃は名子役はそのまま良い役者になりますね。
そして、菜々緒ですが、彼女も彼女なりにキャリアを重ねて役者としてのふくらみが増しましたね。
演技の硬さが取れてきました。
こんな鼻っぱしらの強い美人官僚もいるかもと思える説得力があります。
菜々緒の上司の室長役の光石研も、やる気が無さそうで、実は骨もあるあたりが魅力的です。
初回は顔見せ的な回ではありましたが、今後もどんなユニークなエピソードを扱ってくれるか期待してます。
今回の評価は…