同じ群像劇の「ラジエーションハウス」ではうまくいってないことがこちらではちゃんとできています。
キャスティングの良さがちゃんと活かされています。
TBS 火曜22時
「わたし、定時で帰ります。」第4話
主演…吉高由里子
脚本…清水友佳子
演出…竹村謙太郎
このドラマって原作の小説がしっかりと書かれているんでしょうね。
原作者は小説家になる前に、会社勤めをしていた経験があるようで、だからこそのリアリティーなんでしょう。
今回、特に感心したのは、効率的な仕事の仕方を東山(吉高由里子)が、家に帰らずズルズル仕事をしがちなエンジニアの吾妻(柄本時生)に指南するシーン。
なぜ、東山が定時で帰ることができるのか、非常に説得力が出て、なるほど…と感心しました。
私めの職場の若いスタッフたちにも、そのまま伝えたいと思いましたよ。
ズルズル遅くまで仕事する子っていますからね。
前回も今どきの新入社員を泉澤祐希が好演しましたが、今回は柄本時生が将来に夢を持てず、ただ惰性のように仕事をこなしている無愛想な若者を好演しました。
東山にアドバイスされての変わりようや、失敗してのまた落ち込み、そしてまた東山にアドバイスされての立ち直り…と1話の中でのさまざまな変化をナチュラルに演じていました。
この人、将来は父同様に、いやそれ以上の名脇役になるかもしれません。頼もしい存在です。
前回同様に、吾妻に対する東山や、種田(向井理)のさりげないフォローの良さ、対照的に福永(ユースケ・サンタマリア)の無神経さ、が際立ってきました。
それぞれのキャラがしっかり立って機能しているのは優れた群像劇である証拠です。
ちなみに私めは、東山が会社帰りに寄る中華料理屋の常連客のおじさんコンビ(梶原善、酒井敏也)がお気にいりキャラです(笑)
今回の評価は…